グリコール酸ピーリングの効果や特徴、副作用など美容皮膚科や自宅で行う場合の注意点や特徴を紹介します。

グリコール酸ピーリングをこれから行おうかと検討している人や、グリコール酸ピーリングとは、どのようなピーリングなのか?と言った基本的な事から注意しておくべき点をまとめて紹介します。
目次を紹介する女性と↓のイラスト

グリコール酸ピーリングとは?

グリコール酸ピーリングは、ケミカルピーリングを代表するピーリング方法です。フルーツ酸(AHA)の一種のグリコール酸を使って肌を溶かすのが特徴のピーリングです。

グリコール酸は、フルーツ酸、αーヒドロキシ酸(AHA)に分類されますが、原料としては、サトウキビ、パイナップル、テンサイ、カンタロープなどが使われている事でも知られています。

また、水に非常に溶けやすく無色無臭で、皮膚への浸透性が優れているのが特徴です。

グリコール酸ピーリングで期待できる効果とは?

グリコール酸ピーリングを受けたときの皮膚の効果と副作用を知るための皮膚の断面図
グリコール酸ピーリングで使われる薬剤は、非常に分子が小さいので、皮膚の表面にある角質層に浸透することで、古い角質や毛穴に詰まっている角栓などを取り除く効果が期待できます。

そのうえで、皮膚の奥の真皮部分までは薬剤が浸透しないことから肌を痛める心配がないという事で、ケミカルピーリングとして美容皮膚科、クリニックや自宅で行うピーリングに多く利用されています。

さらに、グリコール酸ピーリングの効果は、どれだけの時間、肌に塗っておくのかによって、肌への浸透を調整することで、効果や副作用の調整が出来ます。この為、一人一人に合わせた施術も可能な薬剤でもあります。
 
グリコール酸ピーリングのこの他の効果としては、ニキビ、ニキビ跡、皮脂量の調整、お肌のターンオーバーの調整、シミ、くすみ、小じわなどへの効果も期待できます。

お肌のターンオーバーを整えることで、シミ、くすみ、小じわ、タルミの改善効果が期待できる

グリコール酸ピーリングを利用することで、肌がツルツルになる効果は実感しやすいです。その他には、お肌のターンオーバーが促進されることで、シミ、くすみ、小じわ、タルミ、ニキビなどの肌トラブルを改善する効果が期待できます。

シミ、くすみの改善効果が期待できる理由とは?

加齢によって、シミやくすみが増える人というのは、お肌のターンオーバーが遅れている可能性があります。お肌のターンオーバーが遅れを具体的に説明すると、今までは例えば28日で垢として剥がれ落ちていた皮膚が45日しないと剥がれ落ちないという事です。

この為、シミやくすみが出来ている状態で、肌のターンオーバーが遅くなると、本来、剥がれ落ちているはずのシミやクスミの付いた皮膚が肌に残っているます。この為、肌のターンオーバーが遅れると、シミやクスミが濃く目立つようになります。

その為、グリコール酸ピーリングで肌のターンオーバーを促進することで、シミやクスミを早めに垢として取り除いて薄くする効果が期待できます。

小じわやタルミの改善効果が期待できる理由とは?

小じわは、肌の潤い不足が原因です。また、肌の深いシワやタルミが出来る原因は、肌内部にあるコラーゲンやエラスチンなどのハリや潤いを保つ成分が減少したり変性しているのが原因です。

グリコール酸ピーリングの効果で、肌のターンオーバーが活性化されると、肌内部のコラーゲンやエラスチンといった肌の潤いやハリ、弾力を維持する成分も活発に作られるようになります。

その結果、小じわ、タルミなどを改善する効果が期待できます。

グリコール酸ピーリングの副作用・注意点

グリコール酸ピーリングは、酸性の薬剤を使って、肌を溶かすので、肌が弱い人や敏感肌の人というのは利用が副作用が出やすいので難しい場合があります。

特にグリコール酸ピーリングの場合は、他のピーリングと比較すると、薬剤が肌の深い部分にまで浸透する特徴があります。その為、肌の改善効果も期待できますが、それと同時に肌への負担も大きくなるので副作用にも注意が必要です。

具体的な副作用として起こる可能性があるのは、

  • 肌が日焼けしたようになる
  • 炎症を起こして赤くなる
  • 水ぶくれが出来る
  • 湿疹ができる
  • カサブタが出来る
  • 色素沈着を起こす
  • 一時的にニキビが増える
  • 肌が乾燥する
  • イボやヘルペスなどの肌の感染症にかかりやすくなる

 
と言った事が起こる可能性があります。

基本的に、このような症状が起こりやすいのは、美容皮膚科やクリニックなどの20%から80%の濃いグリコール酸を使う場合です。この為、グリコール酸ピーリングの濃い濃度を利用する場合は、効果が高い分、副作用も心配なので専門医のもとで行う必要があります。

自宅で自分でグリコール酸ピーリングを行う場合は、薬剤の濃度が10%以下と弱いモノを使いますが、肌質や使い方によっては、上記のような症状が出ない事もないので副作用には注意して使う必要があります。

美容皮膚科やクリニックで行うグリコール酸ピーリングの特徴

美容皮膚科やクリニックで使われているグリコール酸ピーリングの薬剤はグリコール酸の濃度が20%以上と濃度が高いモノが使われています。皮膚科によっては80%程度の高濃度のグリコール酸を使うケースもあるようです。

美容皮膚科やクリニックでグリコール酸ピーリングを行う場合は、1回では、肌の手触りが変る程度です。また、良くてもくすみが少し改善した程度の変化しか実感できないと言われています。

この為、5回、6回と、複数回に分けてグリコール酸ピーリングを行う必要があります。何度も回数を重ねて行うことで、シミやシワが徐々に取れていきます。

グリコール酸ピーリングを利用できない人とは?

グリコール酸ピーリングは、利用できない人というのも存在します。具体的には、

  • 妊娠中の人
  • 授乳中の人
  • 切り傷や擦り傷がある人
  • ヘルペスのある人
  • 自己免疫性疾患のある人
  • イボが出来ている人
  • 日焼けをしている人
  • 施術後に日焼けをする予定がある人

 
と言ったような人は、グリコール酸ピーリングの利用は出来ません。

グリコール酸ピーリングを受ける前の注意点

グリコール酸ピーリングの施術を受ける場合には、前日から注意が必要です。

具体的には、グリコール酸ピーリングの施術を受ける前日からは

  • 日焼けをしてはいけない
  • 前日、当日の顔そりは駄目
  • 前日、当日のパックは駄目

 
と言ったような事は、行ってはいけません。

ついつい、うっかりパックをしてしまったということが無いように注意が必要です。

また、施術中はコンタクトレンズを外す必要があるため、コンタクトレンズのケースを美容皮膚科、クリニックに持参する必要があります。

グリコール酸ピーリングを受けた後の注意点

グリコール酸ピーリングを行った後というのは、通常よりも肌が弱い状態になっています。具体的には、皮膚が薄くなっているので、肌のバリア機能が一時的に低下しています。施術後に副作用を出さない為にも注意が必要です。

その為、グリコール酸ピーリングを行った後は、

  • 1ヶ月程度は、日焼けをしないようにする
  • 外出する時は必ず日焼け止めを塗る
  • 保湿をいつも以上にシッカリと行う
  • パーマや毛染めは1週間程度禁止
  • パックを約1週間はやらない
  • アカすりなど、顔に余計な刺激を1週間程度は与えない

 
と言ったように、グリコール酸ピーリングの施術を受けた後には、生活に制限がつきます。

自宅で行うグリコール酸ピーリングとは?

自宅で行うグリコール酸ピーリングの場合は、利用される薬剤の濃度は10%以下と薄いモノが使われます。また、出来るだけ肌に優しく作られている事が多く、美容液成分や保湿成分など、色々なお肌に優しい成分も使われている場合もあります。

もちろん、自宅で肌に優しいグリコール酸ピーリングを使った場合は、美容皮膚科などで行うケミカルピーリングよりは安全ですが、そうはいっても何をしても大丈夫という訳ではありません。

その為、使用頻度は守る、肌を擦ったりしない、傷や肌荒れがある時は使わない、グリコール酸ピーリングを行った後は、シッカリと保湿をすると言った一般的な事はキチンと守って利用する必要があります。

また、美容皮膚科の場合でも5回、6回と繰り返し使うことで、効果が実感できるモノなので、より安全度をアップした自宅用のグリコール酸ピーリングの場合には3ヶ月、半年など長い目で効果が出るのを待つ必要があります。

まとめ

美容皮膚科で行うグリコール酸ピーリングのケミカルピーリングは効果が高い分、副作用が起こる可能性も高まります。自宅で行うグリコール酸ピーリングは、美容皮膚科とは逆で、副作用が起こりにくいように作られている分、効果を感じるまでに時間がかかります。

どちらのグリコール酸ピーリングを選ぶかは、いつまでに肌の悩みを解決したいのか?効果を感じるまでの期間と副作用、金額的な面で決まると思います。

グリコール酸ピーリングの効果は、薬剤の濃度にも左右されますが、自宅、美容皮膚科、どちらを利用するにしても副作用には注意して行いましょう