保湿成分の種類を知ると、あなたに必要な保湿成分が入った化粧品を選んで購入する事が出来ます。保湿成分の種類には、色々とあり、保湿効果、保湿力で3種類に分類することが出来ます。

あなたの肌が凄く乾燥する場合には、保湿力の強い成分の化粧品を使うと良いです。しかし、保湿力が強い分、値段も高くなる傾向があります。その為、あまり肌が乾燥しない人は、それなりの保湿力がある成分を選べば、値段を安く抑えることが出来て経済的です。

このように、保湿成分の種類や特徴を理解すれば、経済的にあなたに合った保湿化粧品を選ぶことが出来ます。お財布にも優しく、肌の乾燥を抑えて美肌を目指したい人には参考になると思います。
目次を紹介する女性と↓のイラスト

理解を深めるために、先に知っておくべきこと

保湿成分の種類や特徴の理解を深めるために、先に知っておくべき事を紹介します。
 
セラミドの浸透しやすさを紹介した図"
上記の図は、当サイトでは、お馴染みの皮膚の断面図です。皮膚の表面から「表皮」、「真皮」、「皮下組織」と層になっています。一番下の皮下組織には血管が通っています。

表皮は、皮膚の一番表面にあります。表皮のさらに一番肌の上にあるのが角質層です。
 
角質層の角質細胞と細胞間脂質の図
角質層には、「角質細胞」と「細胞間脂質」があります。この細胞間脂質には、保湿成分の「セラミド」や「天然保湿因子(NMF)」があります。

真皮は、皮膚の少し奥(下)にあります。真皮部分には、「コラーゲン」、「エラスチン」、「ヒアルロン酸」、「線維芽細胞」があります。これらの成分で、肌のハリや弾力を維持しています。

真皮は肌の少し奥にあるので、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が配合されている化粧品を肌に塗っても、真皮までは浸透しません。皮膚に塗ると肌の表面で保湿効果を発揮します。

保湿成分の種類とは?

保湿成分には、どのように水分を保持するのかによって種類分けすることが出来ます。
具体的な保湿成分の種類としては、

  • 水分を挟み込むタイプの保湿成分(水分保持力:強)
  • 水分を抱え込むタイプの保湿成分(水分保持力:中)
  • 水分を吸湿するタイプの保湿成分(水分保持力:低)

 
と言ったように保湿力の違いによって分類することができます。

水分を挟み込むタイプの保湿成分(水分保持力:強)

水分を挟み込むタイプの保湿成分は、ここでは一番強力な保湿成分です。水分をサンドイッチ状に挟み込むことで、シッカリと水分を保持することが出来ます。

その保水力の強さは凄く、湿度がゼロパーセントになっても水分を逃すことがないぐらい強力です。強力なだけに、化粧品は高価なモノが多いです。逆に安価なモノは成分が非常に少なく効果が期待できない可能性があります。

値段が高いと言っても3000円ぐらいからが相場なので、無理な値段ではありません。もしも、乾燥肌が凄くひどい場合や、どうしても肌の潤いを取り戻したい場合はオススメです。
 
具体的な水分を挟み込むタイプの保湿成分の種類としては、

  • セラミド
  • スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)
  • ステアリン酸コレステロール
  • 水素添加大豆レシチン
  • リピジュアR

 
と言った成分があります。

セラミド

セラミドは、肌の表面の角質層にある細胞間脂質に含まれる成分です。セラミド自身は、コレステロールのような成分で、脂質です。脂質は、本来は水分とは結合しません。しかし、セラミドは、水分をサンドイッチ状にして挟み込む特性があります。

このセラミドの水分を挟み込むチカラは強く、湿度がゼロパーセントになっても水分を逃しません。また、気温がマイナス20度になっても凍らないので最強の保湿成分だと言われています。

スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)

スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)は、セラミドと同じように細胞間脂質に含まれる保湿成分のひとつです。セラミドと同じように水分をサンドイッチ状に挟み込む事で保持します。

保湿成分の保湿力と言った点では、セラミドと比較するとスフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)の方が劣ります。しかし、肌に優しく馴染みやすいので使いやすいと言った特徴があります。

ステアリン酸コレステロール

ステアリン酸コレステロールは、セラミドやスフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)と同じように細胞間脂質に含まれる保湿成分です。ステアリン酸コレステロールは、スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)と同じようにセラミドよりは、保湿力は落ちますが、肌に優しくなじみやすい特徴があります。

水素添加大豆レシチン(水素レシチン)

水素添加大豆レシチンは、大豆から抽出された保湿成分で、乾燥や紫外線から肌を守る効果があると言われています。水素添加大豆レシチンは、「水素添加レシチン」や「水素レシチン」などと言われます。

元々、大豆から抽出された時の名称はレシチンです。しかし、レシチンのままでは、乳化力が弱く酸化しやすいので化粧品には使いずらい成分でした。そこで、水素を添加することで、酸化しにくくし、乳化力を強めたものが水素添加大豆レシチン(水素添加レシチン)です。

水素添加大豆レシチンの特徴は、浸透性が優れている点です。その為、細胞間脂質の間にまで入り込むことが出来るので、水分保持力や保湿量が高いです。水素添加大豆レシチンも水分を挟み込んで保持します。

リピジュアR

リピジュアRとは、人の細胞膜の成分、涙に含まれる成分である「リン脂質」をモデルにして作られた保湿成分で、その保水力の効果は、ヒアルロン酸の約2倍とも言われています。また、リピジュアRは、化粧品以外にも医薬品や人工臓器など幅広い分野でも使われている成分です。

水分を抱え込むタイプの保湿成分(水分保持力:中)

水分を抱え込むタイプの保湿成分は、元々、皮膚の少し奥の真皮にある成分を、保湿化粧品として使っているケースが多いです。

この「水分を抱え込むタイプの保湿成分」は、「水分を挟み込むタイプの保湿成分」よりは保湿力は劣ります。しかし、「水分を吸湿するタイプの保湿成分」よりは、保水力が強いです。

具体的に水分を抱え込むタイプの保湿成分の種類としては、

  • コラーゲン
  • エラスチン
  • ヒアルロン酸
  • ヘパリン類似物質

 
などの保湿成分があります。
 
水分を抱え込むタイプの保湿成分である「コラーゲン」、「エラスチン」、「ヒアルロン酸」、「ヘパリン類似物質」を利用した場合は、基本的に皮膚の表面の角質層にて保湿力を発揮します。皮膚の奥の真皮までは吸収される事はありません。

保湿成分としての特徴は、水分を抱え込んで保持する点です。セラミドなどよりは安価に購入できることからスキンケア化粧品以外にもボディケア用のクリームやハンドクリームなどにも配合されており、比較的、使いやすい価格設定で購入する事が可能です。

コラーゲン

コラーゲンは、肌の内部の真皮部分にもある成分です。肌内部でコラーゲンは、ハリや弾力を維持するために活躍しています。しかし、化粧品に配合されているコラーゲンは真皮までは浸透しません。

その代り、皮膚の表面の表皮部分で保湿成分として働きます。皮膚の奥の真皮部分のコラーゲン量を増やしたい場合には、ビタミンC誘導体などを使い、コラーゲンを生成する能力がある線維芽細胞の活動を活性化する必要があります。

エラスチン

エラスチンは皮膚に塗ると強い保湿力を発揮します。エラスチンは、皮膚の奥の真皮にある成分です。真皮部分での働きは、網目状になっているコラーゲンとコラーゲンを繋ぎ止めて、肌にハリや弾力を維持する働きをしています。

エラスチンもコラーゲンと同様で、化粧品として肌に塗っても真皮までは浸透しません。もしも、真皮部分のエラスチン量を増やしたい場合には、ビタミンC誘導体などを浸透させるといいです。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、200倍から600倍の水分を蓄える能力があり、保湿力が強い成分です。ヒアルロン酸は、敏感肌の人にお勧めな成分です。その働きは、天然保湿因子(NMF)と似た働きをします。

ヘパリン類似物質

ヘパリン類似物質は、血液中にあるヘパリンをもとに作られた保湿成分です。血液中のヘパリンは、血行を促進する効果、水分含有力があります。この効果を化粧品に活かす為にヘパリンをヘパリン類似物質として、肌に浸透しやすいように開発された成分です。

また、ヘパリン類似物質は、アトピーや乾燥肌など、皮膚科で使われている保湿剤のヒルドイドローションの主成分としても使われているので、その効果は期待できます。

水分を吸湿するタイプの保湿成分(水分保持力:低)

水分を吸湿するタイプの保湿成分は、水分を吸湿するタイプの保湿成分です。保水力は弱いです。この為、乾燥が強くなる冬場などは保湿力が低下するので注意が必要です。

具体的な水分を吸湿するタイプの保湿成分の種類としては、

  • 天然保湿因子(NMF)
  • BG(ブチレングリコール)
  • グリセリン

 
と言ったような成分があります。

天然保湿因子(NMF)

天然保湿因子(NMF)は、角質層にある保湿成分の総称です。具体的には、アミノ酸類、尿素、ピロリドンカルボン酸(PCA)、有機酸、ミネラル塩類など約20種類の成分で構成されています。

保湿力と言った点で、天然保湿因子(NMF)は、それほど強くありません。その代りに、サラッとしていることから使用感が良いのが特徴です。サラッとした水溶性の成分である事から化粧品では化粧水に配合されることが多いです。

また、天然保湿因子(NMF)は、皮膚の表面の角質層にある成分です。角質層においては、セラミドと一緒に保湿成分として、肌のバリア機能を維持する為に働いています。

PG(プロピレングリコール)

PG(プロピレングリコール)は、酸化プロピレンを化学合成して作られた多価アルコールです。グリセリンに似ていますが、粘度が低いので使った時のサッパリとした使用感が特徴です。

保湿作用や柔軟作用があるので肌に潤いを与える効果があると言われていますが、他の保湿成分と比べると効果は低いです。

PG(プロピレングリコール)自体は、化粧品以外にも保湿剤、殺菌剤、乳化剤、溶剤などにも使われることから化粧品以外にもシャンプーやリンスなどにも配合されている事があります。

注意点は、旧厚生労働省が石油化学成分の中から発がん性や皮膚障害などの報告を受けた点です。有害性があると認められた事から「表示指定成分」でもあります。薄めて使えば問題ないと言われていますが、肌荒れや乾燥肌、敏感肌の人の使用は注意です。

BG(ブチレングリコール)

BG(ブチレングリコール)も多価アルコールです。使用感はグリセリンよりサラッとして使いやすいです。その特徴は、保湿作用以外にも抗菌作用もある点です。また、BG(ブチレングリコール)は、天然成分ではないのですが、低刺激で使いやすい点が人気です。

ただし、保湿力は強くないので、冬場など乾燥が激しい時期や、肌の乾燥が気になる人、乾燥肌の人は、もっと保水力が高いセラミドなどの成分を使いたいです。

グリセリン

グリセリンは、無色透明のアルコールの一種です。強い吸湿力があることから化粧品や軟膏にも使われている有名な成分です。グリセリンも乾燥が激しいシーズンは、保水力が弱くオススメできません。その為、乾燥肌の人は、セラミドなどの保水力の強いモノを使った方が良いです。

まとめ

以上のように保湿成分の種類には、その保湿力の強さから3種類に分類することが出来ます。どの保湿成分を利用するかは、あなたの肌の状態や乾燥しやすい時期などで選ぶと良いです。

保湿力が高い成分ほど、どうしても価格も高くなります。その為、特に乾燥がひどくなる冬場は、セラミド配合の化粧品を使い、それ以外の時期は、ヒアルロン酸やコラーゲン配合の化粧品を使うなど、季節で保湿成分を変えるのも一つの方法です。

このように保湿成分の種類と、それぞれの特徴を理解すると、自分に合った保湿成分をお財布に優しく選んで使うことが出来ます。