クレンジングの種類の選び方を紹介します。クレンジングの種類によっては、肌への刺激が強すぎて美肌になるどころか、肌荒れや肌トラブルの原因になる可能性もあります。

ここでは、クレンジングの種類ごとのメリットやデメリットなどの特徴を紹介しつつ、それぞれの長所と短所を理解したうえでのクレンジングの選び方を紹介します。違いを理解すると納得して正しいクレンジングを選ぶことが出来ますし、使用時の注意点も分かるので、肌荒れや肌トラブルの予防も可能です。

どの種類のクレンジングがお勧めであるのか?と言った点も紹介していますので、「クレンジングの種類の選び方はどうしよう?」と思われている人にも参考になると思います。
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クレンジングの種類の特徴とメリット・デメリット

まず、はじめにクレンジングの種類と、それぞれの特徴やメリット、デメリットを説明してからクレンジングの選び方を紹介します。

クレンジングの選び方は、種類別のクレンジングの特徴を理解する事から始まります。

クレンジングの種類とは?

クレンジングをタイプ別に分類すると6種類に分けることが出来ます。
具体的なクレンジングの種類としては、

  • 1:シートタイプ・ローションタイプ
  • 2:オイルタイプ
  • 3:ジェルタイプ
  • 4:クリームタイプ
  • 5:ミルクタイプ(乳液タイプ)
  • アイメイクリムーバー

 
と言ったような種類になります。

クレンジングの洗顔力の強さは、上記の一覧の数字の通り、「1位:シートタイプ・ローションタイプ」、「2位:オイルタイプ」、「3位:ジェルタイプ」、「4位:クリームタイプ」、「6位:ミルクタイプ(乳液タイプ)」と言った順になります。
 
※補足
アイメイクリムーバーは、アイメイクなどポイントメイクを落とす専用なので、他の種類とは、少し特殊なので、順位には除外しています。

※補足2
洗浄力の強さや肌への刺激度合というのは、購入するクレンジング化粧品の商品によって違います。その為、本当は、オイルタイプ、ジェルタイプ、クリームタイプなどの種類だけでは判断は難しい場合があります。その点を理解いただき、基本的なクレンジングの種類別に比較した場合の参考にしてください。

クレンジングの洗浄力の強さは、肌への刺激の強さと比例する!?

クレンジングの洗浄力の強さの秘訣は、「界面活性剤」です。界面活性剤は、メイクやクレンジングの油分を洗い流すときに、水と混ざって乳化する為に使われます。

通常油分は、水をはじきます。しかし、界面活性剤によって、水と油分が混ざって、乳化することで、スムーズに洗い流すことが出来ます。この為、界面活性剤を多く含むクレンジングの種類は、化粧もスルッと落ちて、すすぎがスムーズに行えます。

しかし、この界面活性剤は、肌への刺激やダメージの元にもなります。界面活性剤が多いと、肌への刺激が強いので、肌荒れや肌トラブルの原因になる可能性があります。

このようにクレンジングの種類による洗浄力の強さと肌への刺激の強さは関係があります。その為、クレンジングの種類の違いと界面活性剤を理解したうえで、クレンジングの選び方を考える必要があります。

1:シートクレンジング(ローションタイプ)の特徴とは?

シートクレンジングは、ローションタイプのクレンジングをはじめから染み込ませているタイプのクレンジングで、使いやすさは一番ですが、シートを何度も顔に擦りつける必要があるので、皮膚に摩擦が起こるのが問題です。

ローションタイプのクレンジングも基本的には、自分でコットンなどに染み込ませて使うので、シートクレンジングと同じようになります。その為、ここでは、ローションタイプとシートタイプを同一視して同じ種類として紹介しています。

シートクレンジング(ローションタイプ)のメリット(長所・利点)

シートクレンジング(ローションタイプ)のメリットとしては、

  • どこでもメイクを落とすことが出来る
  • 忙し時に便利
  • 酔っぱらって面倒な時に手軽にメイクが落とせる

 
と言ったような利点があります。

シートクレンジング(ローションタイプ)のデメリット(短所・欠点)

シートクレンジング(ローションタイプ)のデメリットとしては、

  • シートでの摩擦で肌への負担が強い
  • アルコール成分が多いので肌への刺激が強い
  • シートを使ったまま放置するとクレンジング成分が顔に残る
  • 擦りすぎると色素沈着のシミの原因になる
  • クレンジング力自体は、それほど高くない

 
と言ったような注意点があります。

シートクレンジング(ローションタイプ)の選び方のまとめ

シートクレンジング(ローションタイプ)を使う場合は、旅行中や飛行機の中など、どうしても仕方なく使うとき以外は利用を控えるのがお勧めです。

忙しい時や疲れている時、酔っぱらっている時などは、シートタイプが簡単で便利ですが、シートクレンジングを行った後は、クレンジングの成分が肌に残っているので、洗い流す必要があります。クレンジング成分は油分です。油分が肌に残っていると、肌荒れや肌トラブルになる原因になります。

この為、結果的に洗顔などもして、洗い流す行為も必要になるので、基本的に、どうしても仕方なく使うときにのみ使いましょう。シートクレンジングを使うときは、顔を擦る時の刺激が問題なので、力を出来るだけ入れないで使うというのがポイントです。

顔を擦ると何が悪いのか?

顔をシートやコットンで擦ると、肌が傷つく可能性があります。また、傷がつかなくても、日々、刺激を与え続けると、肌内部で、メラニン色素が発生し、色素沈着として、シミやクスミの原因になる可能性があります。だから、肌を擦るシートタイプのクレンジングはオススメできません。

選び方としては、他の種類のクレンジングを使いましょうと言うことになります。

2:オイルタイプの特徴とは?

オイルクレンジングの特徴は、肌にスグに馴染んで落ちにくいメイクでも素早く落とすことが出来る点です。クレンジングの種類としては、洗浄力が強いですが、その分、肌への刺激も強いので、選び方としては、注意が必要です。

オイルクレンジングのメリット(長所・利点)

オイルクレンジングのメリットとしては、

  • 洗浄力が強い
  • 濃いメイクでも簡単に落とせる
  • 毛穴の奥まで洗える
  • 油分が多い化粧品と一番、馴染みやすい
  • お風呂でも使える
  • 洗い上がりがスッキリとサッパリする
  • 界面活性剤が多いのですすぎがラク

 
と言ったような利点があります。

オイルクレンジングのデメリット(短所・欠点)

オイルクレンジングのデメリットとしては、

  • 洗浄力が強いので、肌の保湿に必要な皮脂も落とす可能性がある
  • 必要な皮脂も落とす可能性があるので乾燥肌の人は注意
  • 界面活性剤が多いので肌への刺激が強い
  • 洗顔料でのダブル洗顔が必要
  • オレイン酸の植物オイル入りはニキビを増やす
  • 洗い残すと肌トラブルの原因になる
  • 肌への刺激が強いので短時間で早く洗い流す必要がある

 
と言ったような注意点があげられます。

オイルクレンジングの選び方のまとめ

オイルクレンジングの一番の特徴は、その洗浄力の強さです。洗浄力が強い分、肌への負担も強くなることから、肌にのせておく時間は、出来るだけ少なく、短い時間で済ませたいのがオイルクレンジングです。

初めは、乾いた手でオイルクレンジングを顔になじませます。その後、速やかに手を濡らして、オイルクレンジングを水とオイルを混ぜた状態の乳化した状態にして、速やかに洗い流す必要があります。

洗い流すときは、必ず洗い残しが無いようにしましょう。洗い残しがあると、肌への刺激が強い分、肌荒れやニキビ、毛穴の黒ずみの原因になる可能性があります。

オイルクレンジングの選び方としては、メイクが濃い人で、乾燥肌や敏感肌などの肌トラブル、肌の悩みがない人が選ぶクレンジングの種類です。

3:ジェルタイプの特徴とは?

クレンジングジェルは2種類あります。オイルタイプとオイルフリータイプです。オイルタイプの場合は、オイルクレンジングと似た性質があり、洗浄力が高いです。また、オイルフリータイプは、水性タイプなので、洗浄力はそれほど高くありません。

クレンジングジェルの特徴は、濡れた手でも使える点です。この為、濡れた手でも使えるクレンジングの多くがジェルタイプだと言われています。

クレンジングジェルのメリット(長所・利点)

クレンジングジェルのメリットとしては、

  • トロンとしていて弾力があるので肌への刺激が軽減できる
  • ベタつかず、サッパリとした洗い上がり
  • メイクになじませやすい
  • お風呂で使ってもそれほど洗浄力は落ちない
  • 肌への刺激を減らせるのでマッサージにも使える
  • 濡れた手でも洗浄力が落ちない
  • 水性タイプは肌への負担が少ない
  • 水性タイプは肌へ伸ばしやすい
  • オイルタイプは洗浄力が強い

 
と言った点がポイントです。

クレンジングジェルのデメリット(短所・欠点)

クレンジングジェルのデメリットとしては、

  • オイルフリーは洗浄力が弱くマスカラなどを落とすのは不向き
  • 水性タイプで、水分が多いとオイルやクリームより洗浄力が落ちる
  • オイルタイプは、肌への刺激が強い
  • 水性タイプは、マスカラなどに油性のポイントメイク落としが必要

 
と言ったような短所があります。

クレンジングジェルの選び方のまとめ

クレンジングジェルは、オイルタイプと水性タイプの2種類があります。オイルタイプは、洗浄力が強い分、肌への刺激も強くなります。水性タイプは、肌への刺激が優しくなっている分、洗浄力が劣ります。

また、肌への刺激の強さと言った点で考えた場合には、見た目で判断も可能です。見た感じが、ジェルが透明の場合には、界面活性剤が多く肌への負担が強いです。クリームのような乳白色のジェルの場合は肌には比較的に優しいです。

4:クリームタイプの特徴とは?

クレンジングクリームは、肌の潤いを保ちつつクレンジングすることが出来るのが特徴です。ただし、オイルクレンジングと比べると、洗浄力は落ちます。洗浄力が落ちる分、肌への刺激が少ないです。

クレンジングクリームは、油分と水分の配合バランスが良いので、マッサージクリームとして、肌のハリや弾力を回復する為に使割れる事もあります。クレンジングクリームは、コールドクリームとも言われています。

クレンジングクリームのメリット(長所・利点)

クレンジングクリームのメリットとしては、

  • 肌への刺激がすくなく優しい
  • メイクを落としながら保湿ができる
  • 潤いを保ちながら洗顔が出来る
  • 水性のジェルタイプよりは洗浄力は強い
  • ミルクタイプよりも洗浄力がある
  • 肌へのなじみが良い
  • ミルクタイプよりも肌すべりが良い
  • マッサージにも使える

 
と言ったような長所があります。

クレンジングクリームのデメリット(短所・欠点)

クレンジングクリームのデメリットとしては、

  • オイルタイプよりも洗浄力は弱い
  • 洗い上がりにベタつき感がある
  • シッカリと汚れを落とさないと油分が肌に残ってしまう
  • クレンジングに時間がかかる

 
と言った注意点があります。

クレンジングクリームの選び方のまとめ

クレンジングクリームは、オイルに乳化剤と水を混ぜて作られています。肌への刺激が弱めなので、乾燥肌や脂性肌など、色々な肌質の人が使いやすいです。ただし、刺激が弱い分、洗浄力が弱いので、時間をかけてシッカリと、優しくクレンジングするのがポイントです。

敏感肌や乾燥肌の人にも使えて、肌に優しいのがクレンジングクリームの特徴ですが、普通の肌の人やオイリー肌で皮脂が多い人が使うと、ベタついた感じがする場合があります。また、夏場などは潤い過ぎが原因でニキビが増えてしまう可能性があります。この為、肌質によっては季節を選んで使いたいです。

5:ミルクタイプ(乳液タイプ)の特徴とは?

ミルクタイプのミルククレンジングは、乳液タイプの乳液クレンジングと言われる場合もあります。ミルククレンジングは、比較的に肌に優しく、肌への馴染みやすいテクスチャーも特徴です。

ミルククレンジング(乳液クレンジング)の種類は、「拭き取りタイプ」と「洗い流すタイプ」の2種類があります。基本的に、拭き取りタイプは、拭き取る時の摩擦が肌に悪いのでオススメしません。洗い流すタイプのミルククレンジング(乳液クレンジング)を選択しましょう。

ミルククレンジング(乳液クレンジング)のメリット(長所・利点)

ミルククレンジング(乳液クレンジング)のメリットとしては、

  • 肌になじみやすい
  • クレンジングとして使いやすい
  • 肌への刺激がすくない
  • クレンジングしながら保湿もできる
  • 油を落としすぎないので乾燥肌や敏感肌の人も安心

 
と言った長所があります。

ミルククレンジング(乳液クレンジング)のデメリット(短所・欠点)

ミルククレンジング(乳液クレンジング)のデメリットとしては、

  • 洗い上がりは少し残った感じがする場合がある
  • クレンジング力は弱い
  • クレンジングをする為に時間が長くかかる
  • マスカラなどアイメイクに馴染ませるのに時間がかかる
  • アイメイクには他の油分が多いクレンジングが必要
  • 短時間で使うとメイクが落とし切れない

 
と言った注意点があります。

ミルククレンジング(乳液クレンジング)の選び方のまとめ

ミルククレンジング(乳液クレンジング)は、水分と油分がバランスよく含まれているので、肌に優しいので敏感肌や乾燥肌の人でも使いやすいと言ったメリットがあります。

しかし、洗浄力は弱く、油分を染み込ませて乳化させるまでには時間がかかります。また、アイメイクなどの濃いメイクをする人には、向いていません。濃いメイクの部分には、油分を含んだアイメイクリムーバーのような別のクレンジングが必要です。その為、メイクが薄い人、乾燥肌、敏感肌の人に向いているのがミルククレンジング(乳液クレンジング)です。

アイメイクリムーバーの特徴とは?

アイメイクリムーバーは、マスカラなどのポイントで使う、洗浄力が強いクレンジングです。

オイルクレンジングで洗浄力が強いモノを使っている人の場合は、アイメイクリムーバーは必要ないかもしれません。しかし、肌が弱くクリームタイプやミルクタイプのクレンジングを使っている人で、アイシャドウ、マスカラ、アイラインなど濃いメイクをしている場合には、アイメイクリムーバーがお勧めです。

メイクの濃い部分は、アイメイクリムーバーを使い、他の普通にメイクしている部分は、刺激が弱く、肌に優しいクリームタイプやミルクタイプを使うと言った選び方が良いです。

刺激の弱い、肌に優しいクレンジングもゴシゴシ使うのは要注意

マスからやアイシャドウ、アイラインなど、シッカリとメイクしている人が、クレンジングの選び方として、肌への刺激を気にして、クリームタイプやミルクタイプを選択する人もいると思います。

しかし、ミルクタイプやクリームタイプのクレンジングを使うと、シッカリとした、マスカラやアイライン、アイシャドウのメイクを落とすのには時間がかかります。早く落としたいと思うとゴシゴシと洗ってしまいがちです。

ゴシゴシと洗うと、肌への刺激となり、皮膚内部でメラニン色素が増えて色素沈着が起こります。色素沈着が起こった状態とは日焼けした時と同じです。つまり、アイシャドウやマスカラを落とす為に、ゴシゴシと擦っていると目の周りだけシミやくすみが出来て黒くなる可能性があるので注意が必要です。

この為、メイクが濃い部分には、肌への刺激が強いとしてもアイメイクリムーバーなどの専用のポイントクレンジングを使い、その他の部分は、クリームタイプやミルクタイプの肌に優しクレンジングの種類を選ぶと言った使い分けがお勧めな選び方です。

お勧めのクレンジングとは?

基本的なクレンジングの種類としては、

  • シートタイプ・ローションタイプ
  • オイルタイプ
  • ジェルタイプ
  • クリームタイプ
  • ミルクタイプ(乳液タイプ)
  • アイメイクリムーバー

 
と言ったような6種類があります。

この6種類のクレンジングで、個人的にオススメなのは、「クリームタイプ」のクレンジングです。オススメの理由は、クリームタイプは、基本的に肌に優しいので、色々な肌質の人に使いやすいです。

その上で、もしも、マスカラやアイシャドウなどのメイクが濃い部分がある人は、アイメイクリムーバーなどの別途、洗浄力が強いクレンジングを使います。このようなクレンジングを使い分けるのがお勧めです。

もしも、いつもバッチリと濃いめのメイクをしていて、クリームクレンジングでは不十分という場合には、オイルクレンジングを短い時間で、サッと使うのもアリです。ただし、休日など、メイクが薄い日は、オイルクレンジングは使わずに、クリームクレンジングやミルククレンジングなど、肌に優しい種類を使いましょう。

このようにクレンジングの種類を使い分けるというのがお勧めなクレンジングの選び方です。

まとめ

クレンジングの種類による違いは理解できましたか?基本的に拭き取りタイプやシートタイプは使わないのがお勧めです。その上で、オイルタイプ、ジェルタイプ、クリームタイプ、ミルクタイプをメイクや肌質、季節に合わせて使い分ける選び方がお勧めです。

その為には、ここで紹介したクレンジングの種類別の特徴やメリット、デメリットを理解して、自分のメイクや肌に合わせたクレンジングの種類を選択する選び方を理解しておく必要があります。