ヘスペリジンは、青みかんなどの柑橘系の果物の皮や袋、スジに多く含まれている成分です。

健康効果として、血流改善や毛細血管を強くするなど、多くの効果がありますが、ヘスペリジンには、抗アレルギー作用があることから、花粉症のようなアレルギーの予防対策、改善などの効果も期待できます

ここでは、ヘスペリジンが花粉症を例に、アレルギーに効果が期待できる理由を紹介します。
目次を紹介する女性と↓のイラスト

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そもそも、なぜ、花粉症になるのか?

花粉症に苦しむ男女のイラスト

花粉症などのアレルギーは、免疫の過剰反応が原因です。

人間は、病原菌やウイルスなどの異物が体内に侵入すると、それに対応する抗体(こうたい)というモノを作り、排除して病気になるのを防ぎます。これを免疫といいます。

花粉が異物と判別されると免疫によって抗体が作られ、体外に排出されます。この免疫システムによって、病気から体が守ることができます。

しかし、体内への花粉などの異物の侵入が続き、体内の抗体量が一定量を超えると花粉症の症状があらわれます。

花粉症になる人とならない人の違い

同じ環境に住んでいても、花粉症の症状があらわれる人、あらわれない人がいます。

免疫の仕組みは、先祖代々、受け継いできた遺伝子の違いもあるので、体質的に、花粉症になりにくい人もいます

花粉症予備軍の人は注意が必要

コップに水お入れるイラスト

例えば、家族に花粉症の人がいる場合には、あなたは、花粉症予備軍と言われる、将来的に、花粉症になる可能性があるかもしれません。

花粉が体内に入り、異物と判別されると、花粉対策の為に、抗体(こうたい)が体内で作られます。

この抗体数が少ない間は、特に、問題はありません。しかし、例えば、抗体が体内のコップに一杯になり、あふれ出した途端に、花粉症の症状の発症となります

この為、花粉症予備軍の人は、将来的に、発症しない為に、花粉に出来るだけ触れない生活を心がけるのも大切です。

花粉症の「くしゃみ」「鼻水」は、なぜ起こるのか?

花粉症でくしゃみをする女性のイラスト

花粉症の症状の「くしゃみ」「鼻水」は、鼻の粘膜についた花粉を取り除こうとして起こる症状です。

その仕組みは、鼻に花粉が入ると、体を守るために血管に働きかけて、血管を拡張させて血流量を増やしたり、知覚神経を刺激して分泌腺に影響を与え、鼻水が出る量を増やすので、鼻水が出るようになります

体の免疫(抗体や白血球)と鼻水が出る理由とは?

鼻水に苦しむ女性のイラスト

花粉症の人は、花粉などのアレルギー物質が体内に入ると、抗体や血液中の白血球が過剰に攻撃するようになり、鼻水やくしゃみが起こります。

花粉症などのアレルギーが起こると、末梢血管では、白血球などが攻撃しやすいように、通りやすくする為に、血管の透過性を高めて通りやすくします。

透過性を高くすることで、白血球以外にも水やタンパク質も通りやすくなるので、花粉症のようなアレルギーを起こすと鼻水、鼻づまりなどの症状が起こりやすくなります。

ヘスペリジンは、なぜ、花粉症などのアレルギーに効果が期待できるのか?

花粉症対策をしている女性のイラスト

ヘスペリジンに期待できる効果として、血管の透過性を「適度」に保つ作用があります。

血管の透過性が高くなりすぎると、花粉症の症状である鼻水、鼻づまりなどに苦しむことになります。

この為、ヘスペリジンが、血管の透過性を「適度」に調整する事で、過剰に水分やタンパク質が流れるのを防ぐことで、鼻水や鼻づまりなどの症状を緩和する効果が期待できると言われています。

アレルギー反応を抑制する効果も期待できる

ヘスペリジンに期待できる効果効能としては、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどのアレルギー反応を引き起こすヒスタミンなどの化学物質の分泌を抑制させるとも言われています。

また、医療機関が継続的に行った試験結果によると、対処療法的な沈静効果、アレルギーを起こす抗体を減少させるといった体質改善効果も確認されているとも言われています。

ヘスペリジンを食べ物で摂取する場合のポイント

みかんのイラスト

ヘスペリジンは、ミカンなどの柑橘類に多く含まれている栄養成分です。

特に、ミカンの中でも、普通の黄色いミカンよりも青ミカンに多く含まれています。

この為、青ミカンを意識して食べると、ヘスペリジンを食べ物から摂取することができます。

青ミカンのどこに多くヘスペリジンが含まれているのか?

ヘスペリジンは、青ミカンに多く含まれています。

さらに、青ミカンでも、果肉、皮、袋、スジなどによって、ヘスペリジンの含有量は違いがあります。

 
具体的には、果肉を基準にすると

  • 果肉:1倍
  • 果肉を包む袋(薄皮):50倍
  • 皮:300倍

といったヘスペリジンの含有量の違いがあるとも言われています。

 

同じ青ミカンでも、ヘスペリジンの含有量は部分によって大きく違います。

好き嫌いはあると思いますが、皮は食べれないとしても、果実を包む袋である薄皮やスジは食べる良いです。

花粉症対策には、どれくらい前からヘスペリジンを摂取すると良いのか?

みかんを食べる子供の写真

ヘスペリジンは、常に摂取していると、花粉症の原因となる抗体の数を減らせるので、体質改善にも役立つと言われています。

その為、毎日、青ミカンや柑橘類の食べ物を食べると、花粉症の改善や予防効果が期待できるかもしれません。

ただし、そうはいっても、1年中、毎日、青ミカンや柑橘類を食べるのは難しいと思います。

その為、花粉症がはじまる1ヶ月前ぐらいから、ヘスペリジンを摂取すると、花粉対策には役に立つようです。

まとめ

青ミカンなど、柑橘系の果物を食べることで、ヘスペリジンを摂取することで、花粉症などのアレルギーの改善効果、予防対策が期待できます

花粉症などのアレルギーに苦しんでいる人は、ヘスペリジンを意識的に摂取して、症状の改善に努めると、体質改善も可能であるようなので試してみる価値はあると思います。

特に、花粉症の薬の副作用に苦しんでいる人は、花粉症の症状の予防と体質改善が、同時に出来るヘスペリジンは頼もしい栄養成分だと思います。
 

青ミカンを毎日、食べるのって大変じゃない?

ヘスペリジンのを簡単に摂取できるサプリメントは、下記のページで紹介されています。

>>> ヘスペリジンの効果・効能【19選】副作用は?サプリの口コミは?

上記ページは、ヘスペリジンの花粉症以外に、期待できる効果効能や食事で摂取するレシピなどをまとめて紹介しています。