美容皮膚科で受けることが出来るケミカルピーリング(メディカルピーリング)の注意点について、ケミカルピーリングについて参考になる内容を紹介します。
ケミカルピーリングの理解度を深めるための参考にして頂ければと思います。なお、ここで紹介している内容は、私が気になって調べた時の一般的な情報です。
皮膚科によって、ピーリングに使う薬剤や方法など違いがあると思います。その為、実際にケミカルピーリングを利用する場合は、医師にシッカリと疑問点や不安に思う事柄など、十分に相談し、納得して安心できる医師を選ぶようにしましょう。
※ここでのケミカルピーリングとは?
ここで言うケミカルピーリングは、一般皮膚科、美容皮膚科、美容外科などの医師が病院、クリニックで行うメディカルピーリングを指します。
自宅で行うセルフピーリング、または、エステで行うモノは対象外です。エステで行っているケミカルピーリングは、通常、皮膚科で行うほど強力なモノではありません。
もしも、エステで行われているピーリングで、皮膚科と同じような治療目的のピーリングは違法になるので注意しましょう。エステのピーリングは、基本的に化粧ノリが良くなるなどを目的に行われるはずです。
ケミカルピーリングとは?
ケミカルピーリングとは、肌のターンオーバーの遅れなどで出来た肌の表面の角質を薬剤を使ってとかし、お肌のターンオーバー(肌の生まれ変わるサイクル)を整える方法です。
お肌のターンオーバーを整える事によって、肌内部のコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンの生成が行われやすくなります。
病院のケミカルピーリングは強力!
皮膚科で行われるケミカルピーリングは、ドラッグストアやネットショップで販売されている自宅で出来るセルフピーリングのピーリング剤の何倍も強力な薬剤を使います。
その為、例えば、ニキビ、ニキビ跡、くすみ、小じわ、シミなど、お肌の悩みを改善する効果がドラッグストアのピーリングよりも、かなり期待できます。
皮膚科によって、まったく違うと思って選びましょう
美容皮膚科などの病院でケミカルピーリングの施術を受ける場合は、使用する薬剤、手順、化粧品など、1つの決まったモノが使われるとは限りません。
また、同じ薬剤を使っていたとしても、そのピーリング剤に合った皮膚科、合っていない皮膚科の判断は医師の経験と技量にかかってきます。
安全性の高いピーリング剤を使っていたとしても、ドラッグストアでは売れないモノを使っているはずなので、それなりの危険性やリスクを伴うことになります。
事細かに相談にのってくれる医師が良いですね
この為、医師と相談する時は、他で聞いた内容だからと、勝手な思い込みはしないで、細かいことまで確認しましょう。
細かい点まで、質問することで、医師の対応も見れます。色々と細かい事まで相談して、丁寧に対応してもらえる医師と、面倒がる医師とでは、どちらの医師を選びますか?
ピーリング前の注意点
美容皮膚科で行われるケミカルピーリングは、医療行為、強力です。その為、ピーリング実施前の注意点、禁止事項なども存在します。
基本的に、通常よりも肌の状態が敏感になっているようなケースは、ピーリングを受けることが出来なくなる可能性があります。
前日から禁止
- スクラブ洗顔
- パック
- 顔剃り
など
2週間以内は禁止
- 登山
- スキー
- 海
など、十分な紫外線対策が出来ない場合
1ヶ月以内は禁止
- レーザー脱毛
- ワックス脱毛
- 電気脱毛
- ケミカルピーリング
- 薬剤を使った美容療法
など
病気など
- 湿疹
- 伝染性膿痂疹(とびひ)
- 口唇ヘルペス
- へんぺいイボ
- 日光過敏
- 免疫疾患
- 結膜炎
- アトピー性皮膚炎
など
体質・状態など
- ケロイド体質
- 免疫不全状態
- 妊娠、授乳中
- 敏感肌
- 乾燥肌
など
傷など
- 施術する部分に傷、ケガがある
- 皮膚炎
- 日焼け直後
- 剃毛直後
- 脱毛直後
など
以上のような内容に該当する人は、ケミカルピーリングは受けることが出来ない可能性が高くなります。
担当の医師に相談し、また、うっかり「日焼けした」、「脱毛した」、「顔剃りした」と言うような事が起きないように注意しましょう。
実際、何がダメかは、担当医の先生に早めに確認しておきましょう。上記の内容を見ると分かりますが、一ヶ月前から準備が必要です。
施術中に感じる感覚や変化
ケミカルピーリングは、自宅で出来るピーリングとは違い、効果の強いピーリング剤を使っています。
その為、施術中も実感する感覚があります。
具体的に施術中に感じる感覚は、
- 疼痛感
- チリチリとした刺激
- むずがゆさ
- ぴりぴりとした刺激感
- 熱感
などを感じる人がいます。
これらは人により様々です。自分は、凄く痛かったが、友達は全然、なんとも無かったということは普通です。とはいえ、実際に、その美容皮膚科でケミカルピーリングを受けた人が、ピーリング中にどのような感覚があったかは聞いておくのがお勧めです。
痛がる人が多いケミカルピーリングの場合は、痛みに耐える必要があります。痛みに弱い人で不安がある場合は、他の方法を検討する切っ掛けにもなるので、実際に聞く事は重要です。
ケミカルピーリング後の状態
ケミカルピーリングを行うことで、施術をした部分に症状が出ることがあります。
具体的な、ケミカルピーリング後の症状は、
- 赤み
- ほてり
- 乾燥
- カサツキ
- 熱感
- 吹き出物
と言ったような症状が出る場合があります。
ほてり、赤みについては数日続くこともあります。
この為、施術をした部分への刺激を避け保湿をシッカリとしましょう。
また、紫外線は対敵なのでサンスクリーン剤(日焼け止め、UVカット)を使用する必要があります。
また、ケミカルピーリングを行った後、施術を受けた部分に
- 水ぶくれ
- かさぶた
- ただれ
- 浅い傷
- シミ
など出来た場合、その状態が続いている場合は医師の診察を受ける必要があります。
このように、ケミカルピーリングは、高い効果が期待できる分、施術後は肌へのダメージも現れるケースがあります。
ケミカルピーリング後のスキンケア、メイクの注意点
ケミカルピーリング後は、いつものスキンケアに比べて、「紫外線対策」、「保湿対策」は入念に行う必要があります。また、皮膚を強く洗ったり、擦ったりすることも駄目です。
さらに、スキンケア、メイクで使う化粧品も刺激が強いモノは避けた方が良いです。この当たりも、実際に受ける施術内容によって違いがあると思いますので、医師に確認し、的確に守るようにしましょう。
ケミカルピーリングで肌荒れになる事も…
ケミカルピーリングは、皮膚の表面を溶かしますが、元々、皮膚の表面の角質は非常に薄いです。
この為、強力なケミカルピーリングを行い、古い角質だけではなく新しい角質も溶かしてしまうと「肌荒れ」や「乾燥肌」になる事があります。
酷い人の場合には、赤く腫れあがると言った症状が出るケースもあります。この為、ケミカルピーリングは、信頼できる医師を見つけるのが非常に大切になります。
まとめ
美容皮膚科などの医師が行うケミカルピーリングは、強力な薬剤を使うので効果も期待できますが、その分、施術前から制限も多く、施術中、施術後にも色々な症状がでる可能性があります。
病院で行っている事なので、効果が期待できる分、失敗した時が怖いです。その為、信頼出来て、経験があり、実績のある医師を探すのが、治療費以上に大切になるのがケミカルピーリングです。その時に、ここで紹介した皮膚科のケミカルピーリングの注意点を参考にしてもらえればと思います。