エリスリトールって、どんな甘味料なのでしょうか?一部報道機関でアレルギーについて報道されたことがありますが、どのような効果が期待でき、どんな危険性があるのか?美味しく使う使い方、注意点などをまとめて紹介します。
具体的に、ここで紹介しているエリスリトールの内容は、
- エリスリトールとは?どんな甘味料か?
- どのような効果が期待できるのか?
- どのような食品に含まれるのか?
- 1日の摂取量は?
- 美味しく食べるコツは?
- 危険性・安全性は大丈夫か?
といった内容になります。
健康が気になる人、心配な人で、特に、血糖値の上昇が気になる人、糖尿病などの糖質制限をしている人、メタボでダイエットがしたい人、虫歯や口臭、歯周病が気になる人は、エリスリトールを試してみる価値があると思います。
エリスリトールとは何か?
エリスリトールとは、果物やキノコに含まれる糖アルコールに分類される天然の甘味料で、カロリーがほとんどないカロリーゼロので、
- 血糖値が気になる人の食事
- ダイエットをしたいカロリーが気になる人
厚生労働省が認める0カロリー
厚生労働省のエネルギー評価法によって、エリスリトールは、エネルギー値が0kcalであると認められた唯一の甘味料(糖質)であるようです。
カロリーゼロの仕組み
エリスリトールを摂取すると、非常によく小腸で吸収されて血液中に運ばれるので全身に運ばれます。
しかし、人間は、エリスリトールの分解酵素を持っていないので、血液中では代謝されないので、90%以上が尿として排出されます。
この為、血糖値やカロリーに、エリスリトールが影響しません。
原料は何か?
エリスリトールの原料は、トウモロコシに含まれているブドウ糖が原料にしており、酵母で発酵させて作られています。
この為、工場などで人工的に、ブドウ糖を発酵させる事で、大量に作成することができます。
砂糖の甘さのでの換算・味を比較すると?
甘味料としてのエリスリトールは、砂糖と比較すると「スッキリとして後味の甘さ」が特徴です。
実際に、エリスリトールの甘さは、砂糖の75%程度であると言われています。
味としては、砂糖と比較すると「やや弱い甘さ」と言った感じなので、製品として売り出される時は、人工甘味料が添加されることもあるようです。
溶解度・溶解性がある
エリスリトールは、溶解度、溶解性があるので、口に入れて水分に触れると、ひんやりとしたさわやかな冷涼感を感じることができます。
この為、飴、キャンディー、チョコレート、チューインガムなどのお菓子に使われることもあります。
どのような効果・効能が期待できるか?
エリスリトールには、どのような効果効能などの作用が期待できるのでしょうかを紹介します。
具体的に、エリスリトールに期待できる効果は、
- 血糖値の上昇・上がるのを抑える
- 糖尿病でインスリンが気になる人の糖質制限に適している
- ダイエット・カロリー摂取を抑える
- 虫歯を予防
- 歯周病の予防
- 口臭を予防
これらのエリスリトールの効果、効能については、下記で個別に紹介します。
血糖値の上昇・上がるのを抑える
エリスリトールは、小腸で吸収されますが、体内に入っても消化や代謝されずに、そのまま排泄されます。カロリーもゼロということで、血糖値に影響を与えないので、血糖値を上げるのを防ぎたい人に適しています。
糖尿病でインスリンが気になる人の糖質制限に適している
糖尿病の人は、血糖値の上昇、食後のインスリンの放出が気になると思います。その為、エリスリトールは、糖質量が気になりる人、糖質コントロール(糖質制限)をしたい糖尿病の人でも使える甘味料です。
ダイエット・カロリー摂取を抑える
甘味料として、エリスリトールは、カロリーゼロです。
この為、砂糖とエリスリトールを比較すると100g当たり
- 黒砂糖:354kcal
- 上白糖:384kcal
- エリスリトール:0kcal
カロリーを抑えることで、ダイエット効果も期待できます。
虫歯を予防
エリスリトールは、虫歯の原因となる酸を産生させないので、虫歯予防の効果が期待できる甘味料として知られています。
歯周病の予防
エリスリトールとキシリトールを配合した錠剤を摂取させる研究によると、歯周病菌の1種のミュータンス菌の発育抑制の効果も期待できるようです。
口臭を予防
加齢や疲労、ストレスなどで、唾液の分泌量が減少すると、口の中の殺菌作用が低下し、口内細菌が繁殖します。
口内細菌が増えることで、歯垢や舌苔(ぜったい)などの細菌の集合体ができ、口臭の原因になります。
エリスリトールは、このような口内細菌の集合体の分散を促進することで、口臭予防が期待できます。
上記の通り、エリスリトールには、血糖値やダイエット、虫歯、口臭などへの予防、対策に役立ちます。
エリスリトールを含む食品
エリスリトールを含む食品としては、
- メロン
- 梨(なし)
- ぶどう
- キノコ類
- 味噌
- 醤油
- ワイン
- 清酒
お菓子の甘味料として使われる
エリスリトールは、お菓子の甘味料として使われるケースが多いです。
具体的には、
- 飴
- ガム
- ケーキ
- ジャム
料理での使い方の注意点
エリスリトールは、血糖値の上昇の予防やカロリーを抑えるなどの効果が期待できます。
その為、自宅での料理にもエリスリトールを使うと健康やダイエットにも効果的です。
加熱すると苦味がでる
エリスリトールは、低カロリーの甘味料の中では、価格も安く購入しやすいです。
しかし、熱を加える
- 焼き菓子
- 煮物
使用する場合は、プリンやゼリーなどの冷たいおやつの甘味料に適しています。
水(液体)に溶けない・溶けにくい!?
エリスリトールは、他の低カロリーの甘味料と比べると水などの液体には溶けにくいといった欠点がります。
エリスリトールを美味しくだべるの使い方
エリスリトールは、どうしても砂糖と比べると甘さが控えめです。
より甘味を感じたい場合には、砂糖とエリスリトールを同じぐらいの量を混ぜて使うといいです。
実際に、薬局などで購入できるシュガーカット、ゼロシュガーなどの商品には、エリスリトールと他の甘味料が混ざっているケースもあります。
大量に摂取する場合は副作用に注意
エリスリトールは、大量に摂取すると、お腹がゆるくなる緩下作用、または、下痢をする可能性があります。
1日の摂取量は?
エリスリトールの1日の摂取量の限度量は、体重が60kgの男性の場合、1日当たり約40gだと言われています。
具体的な摂取量は、
といった感じになります。
この為、50kgの女性の場合は、
「50kg × 0.80g = 40g」
となるので、1日40gまでが限度の摂取量になりあmす。
甘味料としての危険性・安全性はどうか?
エリスリトールについて調べていると、「危険性」や「安全性」について気にされている人も多いようです。
エリスリトール自体には、危険性はない!?
エリスリトールは、自然界にある天然のブドウ糖を発酵させて作っているので、基本的に危険性はないと思います。
もちろん、1日に数キロなど、常識的に考えられない量を摂取する場合は除きます。
下痢などの副作用は大丈夫か?
もしも、摂り過ぎた場合には、下痢をする可能性があるようです。これは、砂糖など、他の食品でも同じことなので、エリスリトールに限った危険度ではありません。
何が危険度を上げるのか?
エリスリトールは、砂糖と比較すると甘さが75%程度と弱いです。この為、甘味料として売りに出す時に、体に悪い人工甘味料が混ぜられるケースがあるようです。
例えば、エリスリトールを主成分にした甘味料に、砂糖の100倍~600倍もの甘さがあるアステルパーム(神経に悪影響を与える説)やスクラロース(成長作用に悪影響)などを加えて味を整えて売り出します。
このように、エリスリトールに、人工甘味料を加えることで、危険度がアップしているケースがあります。
摂り過ぎると体に悪い・害になる
エリスリトールは、ノンカロリーですが、すい臓が反応してインスリンを分泌します。
この為、エリスリトールを摂り過ぎると、すい臓はエネルギーに変える糖が不足します。
また、エネルギー不足で働き続けた、すい臓は、疲れてインスリンの分泌能力が落ちる可能性があります。
摂り過ぎると太る
エリスリトールの摂取で、すい臓が疲れいる状態で、糖を摂取すると、エネルギーに変換できないので、余った糖が脂肪として体にたまりやすくなります。
また、カロリーゼロで糖質がないので、脳への満腹感が伝わらないので、ついつい食べ過ぎてしまいカロリーオーバーになる可能性があります。
アレルギーは大丈夫か?
エリスリトールは、一部の報道機関によって、アレルギー性に関する報道が過去にありました。
これに対して、エリスリトールを供給している三菱化学フーズ株式会社が発表しています。
「ごく低頻度であるが、エリスリトールはヒトにアレルギー反応を起こす」エリスリトールのアレルギー性について
アレルギーを起こす可能性は、100万人に1件に満たないと推定しているようです。卵や魚介類は数万分の1で、大豆、ピーナッツ、小麦は数千分の1と比べるとエリスリトールは、アレルギーの比率は低いようです。
まとめ
エリスリトールには、「血糖値の上昇の予防」「虫歯や口臭の予防」「ダイエットへの活用」などの効果が期待できます。
ただし、エリスリトールは、大量に摂取すると、お腹がゆるくなり、下痢をする可能性があるので、摂り過ぎは注意が必要です。
それ以外に、元々は、天然の成分を発酵させて作っているので、基本的には、安全に使えるカロリーゼロの甘味料です。加熱すると苦味が出るので、うまく使う必要はありますが、血糖値が気になる糖尿病の人は、うまく活用したい甘味料だと思います。