顔の皮脂や油が多いのが原因で、肌トラブルに悩む人に役に立つ脂性肌の改善対策を紹介します。

肌トラブルを起こす原因の一つに皮脂の分泌が多い事による脂性肌(オイリー肌)があります。ここでは、皮脂の多さが、どのような肌トラブルにつながるのかのを紹介し、その原因と対策や改善方法も紹介します。
目次を紹介する女性と↓のイラスト

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皮脂が多い、脂性がお肌のトラブルを起こす

皮脂が多く分泌される人を脂性肌(オイリー肌)と言います。この顔の油が多い人は、改善しないまま放置していると、お肌のトラブルを引き起こす可能性があります。

皮脂が多い人に起こる肌トラブルは、毛穴の詰まりにより、毛穴の開き、毛穴の黒ずみ、ニキビなどです。

毛穴の開きと黒ずみの原因は皮脂の分泌量が関係する

皮脂量が多い人は、ファンデーションやチリ、ホコリ、汗、古い角質などと混ざり合って、毛穴の詰まり「角栓」を作る原因になります。

この毛穴の詰まりの角栓は、特に皮脂の分泌が多いTゾーンに出来やすいです。毛穴に角栓が詰っている状態が続くと開いている事が通常の状態になり閉じにくい毛穴になります。これが毛穴の開きの原因です。

さらに、毛穴に角栓が詰まっている状態が続き、そこに紫外線が当たり、酸化することで毛穴が黒くなります。これが毛穴の黒ずみの原因です。

ニキビの原因を作る脂性肌(オイリー肌)

ニキビは、アクネ菌が増殖することで起こります。アクネ菌は、密閉された空間だと繁殖力が増します。この為、毛穴が閉じている状態が、長い時間継続すると、アクネ菌が繁殖して、ニキビが出来る原因になります。

ニキビの初期段階は白ニキビです。この段階で治すことが出来れば跡も残りません。しかし、皮脂などで詰まっている毛穴が表面に出てくると、次の段階の黒ニキビになります。黒く見えるのは毛穴の表面の皮脂の酸化が原因です。

さらに、ニキビが進むと、毛穴の内部の皮脂の塊が大きくなり、炎症を起こして赤ニキビになり痛みを伴います。このようにニキビを進行させない為には日々の洗顔や皮脂のコントロールが大切です。

皮脂が多い脂性肌(オイリー肌)になる原因

皮脂の分泌が多く顔がテカる人の脂性肌になる原因は、

  • 元々の体質による遺伝的要因
  • 食生活・食習慣
  • 生活習慣の乱れによるホルモンバランスの乱れ
  • 更年期による要因
  • 生理による要因
  • 慢性的なストレスや過度なストレス
  • 不適切なスキンケア

 
などがあります。

具体的な内容については、順番に説明していきます。

元々の体質による遺伝的要因

皮脂腺の大きさは、生まれつき遺伝的要因で決まっています。毛穴が目立つ人の多くが男性ホルモンの影響を受けています。

その為、遺伝的に男性ホルモンが多い体質だと、皮脂腺が発達して大きくなるので、毛穴が大きくなり、自然と皮脂の分泌量も多くなります。

特に思春期になると遺伝的要因による男性ホルモンが増えやすいので、皮脂腺が大きくなる為、毛穴の開き、毛穴の黒ずみ、皮脂量の多さに悩む人が出てくるわけです。

遺伝的要因は、どうする事もできません。脂性肌の改善には、食生活や生活習慣、スキンケアでカバーするしかありません。

食生活が原因

日々、何を食べているのかによって、皮脂の分泌量は変わってきます。具体的には、皮脂の分泌量を過剰にする食べ物の摂りすぎ、皮脂の分泌を抑える栄養素の不足などが重要になります。

皮脂の分泌が多い食事とは、動物性脂肪が多い脂身の多い肉、チーズ、卵、バターなどがあります。この他にも砂糖やアルコールも皮脂量を増やします。

皮脂の分泌量をコントロースしたり抑制する働きのある栄養素は、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCです。

以上のように、食事においても皮脂の分泌を増やしたり減らしたりと対処が可能です。

生活習慣の乱れによるホルモンバランスの乱れ

顔の皮脂が多い原因には、自律神経とホルモンバランスが大きく関係します。この自律神経とホルモンバランスが乱れることで、皮脂の分泌量が増えます。

不規則な生活やストレスとして、具体的な例をあげると

  • 睡眠不足
  • 寝る前にスマホやパソコンを見る
  • 食生活
  • タバコの喫煙
  • アルコールの過剰摂取
  • 肝臓が弱る暴飲暴食
  • 運動不足

 
このような内容になります。

昼間に傷ついた肌は、夜寝ている時に修復しています。この為、睡眠不足は、肌にはよくないです。その為、寝る前にスマホやパソコン、テレビを見ているとブルーライトなどの影響で脳が活性化されて、良い睡眠がとれなくなるので、肌の修復にも悪影響です。

また、食べ過ぎやアルコールの取り過ぎは、食べたり、飲んだりしたモノは、胃や腸で消化されたのち、肝臓に送られて代謝して体内で使います。この為、暴飲暴食をしていると肝臓が疲れて働きが弱まるので、脂肪の代謝が悪くなります。

肝臓は、皮脂の分泌を高める黄体ホルモンの分泌に関係しています。この為、肝臓が弱ると黄体ホルモンが増えるので、皮脂量が多くなります。

更年期による要因

女性の更年期には、ホルモンバランスが不安定になります。この為、男性ホルモンが増えると皮脂の分泌も増えてしまいます。

ただし、更年期は、ホルモンバランスが不安定なので、男性ホルモンが減る場合もあります。増えたり減ったりするので、対応が大変な時期です。

生理による要因

女性の場合は、普段は乾燥肌の人でも生理前になると脂性肌になる場合があります。これは、排卵日を境として、皮脂の分泌に関係している黄体ホルモンの分泌が活発になるからです。

周期的な事なので、生理前には、皮脂量が増える事を見越して、食事やスキンケアで、ある程度の対応は可能です。

慢性的なストレスや過度なストレス

ストレスを受けると、人間は交感神経が活発になります。この時に、男性ホルモンの分泌も活発になります。一時的に過度なストレスを受けると、一時的に皮脂量が増えまが、落ち着けば元に戻るのでさほど気にする必要はありません。

問題になるのが慢性的なストレスです。日々、仕事などでストレスを受け続けると、副腎皮質からコルチゾールというホルモンが体内に分泌されます。このコルチゾールは、体への負荷に対抗するために重要なホルモンです。

しかし、コルチゾールが血中に多い状態が続くと男性ホルモンが増えるので、皮脂の分泌も盛んになります。血中のコルチゾールを少しでも減らす為にストレス解消の習慣が持てると良いですね。

不適切なスキンケア

脂性肌(オイリー肌)の人は、顔がテカるので、顔についた皮脂を洗い流す為に、過度な洗顔をしてしまう人がいます。また、より汚れが落ちやすい洗顔料を使いがちです。

しかし、過度な洗顔や強すぎる洗顔料を使うと、皮膚の表面の角質層を傷つけている場合があります。

洗顔をしすぎると肌は、本来保湿する為に持っている細胞間脂質(主成分はセラミド)やNMF(天然保湿因子)まで、洗い流してしい肌のバリア機能が低下します。

肌のバリア機能は、通常は24時間程度で回復するのですが、1日に何度も洗顔をしていると回復が追いつかなくなり、肌が無防備な状態になり皮脂が良い状態になります。
 
このケースに心当たりがある人は、洗顔料を使う洗顔は夜、寝る前のみにします。そして、朝の洗顔はぬるま湯のみで行う事で、肌への刺激を軽減させる事が出来ます。

同時に、利用する洗顔は、肌に優しく、キチンと汚れが落とせるモノを利用すると、毛穴の汚れも取り除きつつ、不要な刺激を避けることが出来ます。

まとめ

顔の脂が多い人が脂性肌(オイリー肌)になる原因が分かったと思います。

ここで紹介した顔が油でテカる原因を知っておけば、その行動や生活習慣などを注意して対策をとれば、皮脂が多い脂性の改善にも役立つと思います。

顔の皮脂が多い、顔の油の脂性肌が原因の肌トラブルを改善する対策を探している人に役立ててもらえればと思います。