活性酸素を除去する食べ物・食品とは、どのようなモノがあり、どう効果があるのかを紹介します。
食事で抗酸化作用のある食品や食べ物を選んで食べることで、体内の活性酸素は減らすことが出来ます。その為、ここでは、食事をする時に、どのような食べ物や食品を選択すると活性酸素を除去することが出来るのかを紹介します。
活性酸素を除去する食べ物、食品を多く食事に取り入れる事で、肌の老化や肌トラブルを防いで美肌と健康を目指しましょう。
活性酸素を食品・食べ物で除去する習慣が大切
活性酸素は、激しい運動やストレス、紫外線による刺激など様々なことで体内で発生しています。活性酸素というのは、雑菌、ウイルスなどが体内に入ってきた時に殺菌、除去して病気を防ぐ為に大切なものです。
しかし、この活性酸素が増えすぎると、正常な細胞を傷つけてしまいます。これが肌の老化を促進してしまいます。この為、肌老化をする活性酸素を除去して減らす食べ物や食品を選択するのが、綺麗なお肌を維持するために大切なポイントとなります。
抗酸化作用がある食べ物、食品を摂るのが大切
体内にある活性酸素が出来過ぎた場合には、元々、抗酸化作用がある物質によって、活性酸素の働きを抑制、除去する機能があります。
若い時には、シッカリと抗酸化作用が働く事によって肌の老化が起こりません。しかし、年齢の経過、加齢とともに体内の抗酸化作用が低下します。だから、30代、40代、50代と言ったように、年齢を重ねるとシワやシミが増えます。
この為、ある程度の年齢になったら抗酸化作用がある食品や栄養素を食べるのが、美容や健康の面において大切になります。
活性酸素を減らす抗酸化作用があるビタミン・栄養成分
抗酸化作用がある栄養素を取ることで、体内の活性酸素を除去して減らすことが大切です。
ここからは、具体的に、どのような栄養成分が、活性酸素を減らす効果があるのかを紹介します。
抗酸化作用や活性酸素の除去の効果が期待できるビタミン・栄養成分
活性酸素を除去したり、減らすことで身体の細胞や体内を守り老化を遅らせるビタミンや栄養成分を紹介します。
具体的な活性酸素を除去する効果が期待できる抗酸化作用がある栄養素ビタミンとは
- ビタミンA
- ビタミンB2
- ビタミンC
- ビタミンE
- β-カロテン
- 亜鉛
- カテキン
- カロチノイド
- セレン
- ポリフェノール
- 水素
と言ったモノが抗酸化作用や活性酸素を除去して減らす効果が期待できます。
下記に、具体的にどのような効果が期待できるのか?美容、美肌関連を中心に説明します。
ビタミンAの効果・効能
ビタミンAは、身体の皮膚、鼻や喉の粘膜を守ることで、肌や眼の健康維持に効果を発揮しています。身体の皮膚や粘膜の働きを良くすることで、雑菌、ウイルスなどが外から入ってくるのを防いでいます。
この他にも皮膚のハリやツヤを良くする効果もあるので、肌の乾燥や日焼けなど肌トラブルが起こった場合に意識して摂りたい栄養成分です。なお、ビタミンAは、皮膚以外にも目の機能、癌の予防などにも効果があると言われています。
ビタミンB2の効果・効能
ビタミンB2は、皮膚、喉や鼻の粘膜の健康維持をする効果効能があります。ビタミンB2は、体内では、タンパク質、糖質、脂質といった物質をエネルギーに変える時の代謝を支える働きをしています。
この為、エネルギー消費が激しい場合には、ビタミンB2の消費が激しくなります。もしも、ビタミンB2が不足すると皮膚や粘膜に炎症が起こりやすくなるので、口内炎、舌炎、口角炎などができやすくなる場合があります。
ビタミンCの効果・効能
ビタミンCは、体内においてコラーゲンの生成や抗酸化物質として働いています。カラダの細胞と細胞はコラーゲンによって結び付けられています。このコラーゲンの生成にビタミンCに関係しているので、皮膚や粘膜の生成、健康維持に大切です。
また、ビタミンCは、抗酸化作用がある事でも有名で、活性酸素の除去にも役立ちます。さらに、ビタミンCは、ストレスへの抵抗を強める作用もあります。ストレスを抱えると体内の活性酸素が増えます。ビタミンCでストレスを抑える事で、結果的に体内の活性酸素の発生量を抑えて除去する効果もあります。
この他のビタミンCの働きとしては、鉄分の吸収をよくしたり、既に出来た黒色メラニンを無色の還元型メラニンへと変化させる効果があるので、すでにあるシミを目立たなくする効果も期待できます。
ビタミンEの効果・効能
ビタミンEは、体内にある脂質の酸化を防ぐ、抗酸化作用があります。血液中にある脂質は、活性酸素によって酸化しますが、この酸化をビタミンEが防ぎます。
また、細胞膜の酸化も防ぐことで、身体の老化や生活習慣病に関係する疾患予防にも効果が期待できます。
β-カロテンの効果・効能
β-カロテンの効果効能としては、強い抗酸化作用がある点です。β-カロテンを取ることで、身体全体の老化を防止したり、肌や髪、爪などを健康にする効果も期待できます。
この他のβ-カロテンの特徴としては、ビタミンAが不足した場合には、必要な量だけβ-カロテンがビタミンAに変換して使われる点です。
亜鉛の効果・効能
亜鉛は、活性酸素の除去、細胞分裂や新陳代謝の促進、免疫力のアップ、精神を安定させる、血糖値を下げる、味覚を維持する、アルコールの分解、精子の生成などの効果があると言われています。
亜鉛は、細胞分裂や新陳代謝をスムーズに行うために必要な栄養成分なので、不足すると肌荒れやシミが出来やすくなります。この他にも亜鉛が不足している状態が続くことで、抜け毛が増えたり、爪が変形、変色したり、疲れやすくなり、生理不順、目の疲れ、立ちくらみ、傷の治りが遅いなど色々な症状が現れます。
なお、食品添加物の中には、亜鉛の吸収を阻害したり、排出する物質もあるので、加工食品を多く食べる習慣がある人は、亜鉛不足になる可能性があるので注意が必要です。
カテキンの効果・効能
カテキンには、抗酸化作用や体脂肪の燃焼、殺菌作用、インフルエンザ予防、免疫改善などの効果があります。カテキンは、活性酸素が脳内で発生した場合に抑え除去する効果が期待できます。
カロチノイドの効果・効能
カロチノイドとは、動植物に存在する黄色、赤色、橙赤色の天然色素の総称です。この為、カロチノイドを細かく言うと、トマトのリコピン、唐辛子のカプサイシン、マリーゴールドのルテイン、ミカンのβ-クリプトキサンチン、いくらや鮭のアスタキサンチンなど沢山あります。
沢山あるカロチノイドの効果で共通している点は、抗酸化作用がある点です。カロチノイドの抗酸化作用で、活性酸素の除去に役立ちます。特に、カロチノイド自体が、植物が紫外線の影響による活性酸素へ対抗する為に作られている物質なので、人間の体内においても細胞を守る抗酸化作用が期待できます。
セレンの効果・効能
セレンは、抗酸化作用がある物質です。具体的なセレンの働きとしては、細胞膜などに含まれている不飽和脂肪酸が酸化して出来る過酸化脂質を分解することです。その結果、老化防止の効果が期待できます。
不飽和脂肪酸は細胞膜などに含まれている物質で、非常に酸化しやすいです。不飽和脂肪酸が酸化して作られる過酸化脂質は、カラダを老化させて動脈硬化を起こす原因になります。
具体的なセレンの効果、効能としては、活性酸素の除去やアンチエイジング効果があります。その他にも免疫力をアップすることで癌予防、血管の拡張や血液が固まる事を防いで脳血栓や心筋梗塞の予防などにも効果が期待できます。
ポリフェノールの効果・効能
ポリフェノールは、抗酸化作用、抗菌作用がある事で有名です。抗酸化作用で活性酸素の働きを抑えて除去することで肌の老化を防止します。また、抗菌作用としては、ストレスや睡眠不足が原因の肌荒れやニキビを防ぐ効果も期待できます。
ポリフェノールにもいくつか種類があり、肌や唇などの細胞を若々しく維持する効果があるレスベラトロール、血液の流れを改善するヘスペリジン、肝機能を高めるクルクミン、肌の引き締め効果があるタンニン、視力に関係するアントシアニンなど様々です。
水素の効果・効能
水素は、活性酸素を減らす効果があります。活性酸素にはヒドロキシルラジカルと言った物質があります。水素は、体内の善玉菌には作用せず、活性酸素のヒドロキシルラジカルに作用するので、活性酸素の除去が効率的に行えます。
水素を摂ることで、美容、健康、ダイエットなど様々な効果が期待できます。
活性酸素を除去する食べ物・食品
体内の活性酸素を減らす為に、具体的にどのような食品や食べ物をとると良いのかを紹介します。
ここで紹介した抗酸化作用が期待できる食材、食べ物を参考に、活性酸素を少しでも除去できる食事を作る時の参考にしてください。
ビタミンAを含む食品、食べ物
うなぎ、チーズ、マーガリン、バター、人参、パセリ、かぼちゃ、ほうれん草、小松菜などの青菜類、しその葉、ワカメ、のり、豚レバー、うに、たらこ、ぶり、かつおぶし
ビタミンB2を含む食べ物、食品
レバー、卵、うなぎ、カシューナッツ、そば、たらこ、海苔、納豆、すじこ、葉菜類、乳製品
ビタミンCを含む食品、食べ物
柑橘系の果物、さやえんどう、えだまめ、ピーマン、キャベツ、パセリ、カリフラワー、ブロッコリー、にがうり、ししとうがらし、トマト、キーウイフルーツ
ビタミンEを含む食べ物、食品
ひまわり油、サフラワー油、綿実油、やし油などの植物油、アーモンド、落花生、小麦胚芽、木綿豆腐、卵、マヨネーズ、たらこ、うなぎ、いわし、キウイフルーツ、レモン
β-カロテンを含む食品、食べ物
かぼちゃ、ほうれん草、ニンジン、ピーマン、モロヘイヤなどの緑黄色野菜、赤ピーマン、あんこうの肝、すじこ、めんたいこ、キャビア、うなぎ、あゆ、いわし、たらこ
亜鉛を含む食べ物、食品
牡蠣、牛もも肉、豚レバー、鶏レバー、うなぎ、チーズ、卵黄、ゴマ、そば、抹茶、緑茶、大豆、きな粉、豆腐、納豆、アーモンド、がシューナッツ
カテキンを含む食べ物、食品
緑茶、番茶、ほうじ茶、せん茶などの日本茶、ウーロン茶、赤ワイン、コーヒー、カカオ、リンゴ、柿
カロチノイドを含む食品、食べ物
トマトやすいかのリコピン、ほうれん草、パプリカ、卵黄に含まれるゼアキサンチン、マリーゴールドのルテイン、鮭やいくら、エビのアスタキサンチン、みかんなどの柑橘系のβ-クリプトキサンチン、ワカメやモズクのフコキサンチン
セレンを含む食べ物、食品
干しエビ、明太子、まぐろ、生牡蠣、かつお、アンコウの肝、いか、わかさぎ、うに、ほたて、ネギ
ポリフェノールを含む食品、食べ物
赤ワイン、ぶどう、ベリー、大豆、青ミカン、ウコン
水素を含む食べ物、食品
水素は水やサプリメントなどに入った状態で販売されています。
まとめ
活性酸素は、普通に生活していると、体内で自然と出来てしまします。その為、少しでも抗酸化力がある食べ物や食品を食事に選び、カラダの細胞が酸化から守ることが大切です。
その為、ここで紹介した、活性酸素を除去できる抗酸化作用のある食べ物や食品を食事に取り入れて、少しでも体内の活性酸素を減らすことで老化を防いで美肌と健康の維持にお役立てください。