洗顔の役割とは何か?と言った基本的な事から、間違った洗顔を行うことによって、どのような危険性があるのか?と言った注意点について紹介します。
洗顔は、ほとんどの人が毎日行っていると思います。化粧水や美容液などを使わない男性でも朝やお風呂での洗顔は、必ず行う人は多いのではないかと思います。
この多くの人が顔を綺麗にする為に行っている洗顔ですが、間違った知識でやっていると、気が付けば肌がボロボロ、ニキビや毛穴の黒ずみ、肌荒れなどの肌トラブルを引き起こす原因になる事もあるので注意が必要です。
ここでは、洗顔の基本的な役割を紹介しつつ、間違った方法で行うと、どのような事になるのかと言った危険性や注意点についても紹介します。
洗顔の役割とは?
洗顔は、顔の汚れを落とすモノです。しかし、洗顔と同じような効果があるスキンケアとして、クレンジングがあります。クレンジングと洗顔を比較して見ると、洗顔の役割が理解しやすいです。
顔は、洋服を着ているカラダとは違い、外を歩いているだけでも目には見えませんが、車の排気ガス、タバコの煙り、ホコリ、花粉、PM2.5などによって汚れています。これに、汗や皮脂、古い角質などが出ることで、ホコリなどの汚れがさらに顔に付きやすくなります。
また、メイクや日焼け止めなども、時間がたてば顔の汚れの原因になります。このような顔の汚れを落とすのが洗顔とクレンジングです。
洗顔とクレンジングの役割の違いとは?
洗顔とクレンジングの違いについて、それぞれの役割を紹介します。洗顔とクレンジングの役割の違いを理解すると、それぞれが、どのような汚れを落とす為に使っているのか理解できるので、洗顔の役割が理解できます。
クレンジングで落とす汚れとは?
クレンジングの主だった成分は、油分で出来ています。メイクに使うファンデーションや口紅、マスカラなどの成分も油分です。油分の汚れを落とす場合は、油分で出来ているクレンジングを使います。
軽いメイクなら洗顔でも落とせますが、濃いメイクになると洗顔で落とすのは大変です。クレンジングでメイクを落とすときは、油性の汚れやメイクを油性のクレンジングで浮かして取り除きます。
この為、クレンジングは、ゴシゴシと擦る必要はなく、メイクとクレンジングを馴染ませるようにすれば、汚れが浮いてきて落とせます。この為、30秒、40秒程度、クレンジングを顔に馴染ませてから洗い流せばメイクなどの汚れは落とせます。
このようにクレンジングの役割は、メイクなどの油性の汚れを落とすことです。
洗顔で落とす汚れとは?
クレンジングでは、油性のメイクなどの汚れを洗い流しました。その後に行うのが洗顔です。洗顔料で落とす汚れは、皮脂やホコリ、古い角質、垢などになります。
皮脂やホコリ、垢、古い角質などの汚れを放置していると、毛穴の詰まりや黒ずみ、ニキビなどの原因になります。また、洗顔をして汚れを洗い流さないと化粧水や美容液の浸透も悪くなります。
洗顔を行う場合も、ゴシゴシと擦るのではなく、シッカリと洗顔料を泡立てて、その泡で汚れを吸着するという方法が、お肌に優しくてオススメです。このように洗顔の役割は、皮脂やホコリなどの汚れを落とすことです。
洗顔とクレンジングを使い分ける必要がある理由
洗顔とクレンジングで、落とす汚れの違いが理解できましたか?そもそも、洗顔とクレンジングでは、落とす汚れの種類が違うので、役割が違います。それぞれ、洗顔とクレンジングの役割に適した方法で使う必要があります。
間違った洗顔は、肌トラブルの元に!?
間違った洗顔をしていると、どのような肌トラブルを起こす可能があるのでしょうか?まずは、起こる可能性がある間違った洗顔での肌トラブルの内容を紹介します。
洗顔を行う場合には、間違った方法をすると起こる可能性がある肌トラブルは、
- 肌荒れ
- ニキビ
- 毛穴の黒ずみ
- 毛穴の開き
- 乾燥肌
- 敏感肌
- くすみ
などの、色々な肌トラブルを引き起こす原因になる可能性があります。
色々な肌トラブルになるので、間違った洗顔方法というのは怖いですね。では、具体的に、間違った洗顔方法とは、どのようなモノなのでしょうか?
間違った洗顔方法とは?
洗顔方法で間違った方法というのは、基本的に、肌への刺激や負担が強い洗顔です。
肌に強い刺激や負担をかける洗顔をしていると、綺麗にするはずの洗顔で、お肌にダメージを与えしまいます。その結果、肌のバリア機能を破壊して、肌トラブルが起こる原因になります。
具体的な間違った洗顔方法の例
具体的な間違った洗顔方法としては、
- 十分に泡立てずに洗顔料を使っている
- 手でゴシゴシと擦っている
- しっかりと時間をかけて洗っている
- 肌に合わない洗浄力が強い洗顔料を使っている
- 洗顔をする回数が多い
- 冷水や熱めのお湯で洗っている
- 洗顔後にシットリする洗顔料を使っている
- 肌荒れやニキビが出来たらいつも以上にシッカリと洗う
- 洗顔後は、タオルでゴシゴシ拭いている
と言ったような点がポイントになります。
ちょっとした事ですが、毎日、継続していることで、肌のバリア機能の低下により、肌トラブルを引き起こす可能性があるので注意が必要です。
十分に泡立てずに洗顔料を使っている
十分に泡立てずに洗顔料を顔につけて使っている場合には、顔への摩擦力が強すぎる可能性があります。この為、泡立てる時は、適量の水を含ませてから、シッカリとキメの細かい泡を作ってつかうようにしましょう。
また、毛穴の奥の汚れを取り除きたい場合には、シッカリとキメの細かい泡を作って、泡で毛穴の汚れを吸着して取り除くのがオススメです。
手でゴシゴシと擦っている
洗顔料を十分に泡立てていない人に多いのが、手で、ゴシゴシと擦って、汚れを落とそうとしている人です。
洗顔中にゴシゴシと擦ると、皮膚への摩擦で、肌にダメージを与えます。場合によっては、摩擦によって色素沈着が起こり、肌にシミが出来る可能性もあります。
また、毛穴の汚れが気になっている場合には、ゴシゴシと洗うことで、毛穴の奥に汚れを押し込んでしまう可能性があるので注意が必要です。
しっかりと時間をかけて洗っている
洗顔の役割は、皮脂やホコリなどの汚れを落とすことです。洗顔を行う場合には、長い時間かけて丁寧に洗いたいと思うかもしれませんが、シッカリと泡立てた洗顔を行えば、1分から1分半もあれば汚れは十分に洗い流せます。
もしも、2分、3分とシッカリと時間をかけている場合には、肌への刺激になり、乾燥肌や敏感肌などの肌トラブルの原因になる可能性もあるので注意が必要です。
時間をかけて洗うと、汚れは落ちますが、肌が本来持っている保湿機能として分泌している皮脂まで洗い流す事になります。必要な皮脂まで洗い流すと、肌のバリア機能が低下して肌のトラブルの原因になります。
肌に合わない洗浄力が強い洗顔料を使っている
スッキリと洗いあがるスクラブ洗顔などがいい例ですが、肌の汚れをシッカリと落とすことが出来る洗浄力の強い洗顔料は、肌への負担も強いので注意が必要です。
若い時は、お肌のターンオーバーが早いので、特に問題を感じなくても、年齢の経過とともにお肌のターンオーバーが遅くなると、強力な洗浄力がある洗顔料を使うと、肌へのダメージが残ってしまい、肌トラブルを起こす可能性があります。
洗顔をする回数が多い
特に脂性、オイリー肌で、肌がテカテカしている人に多いのが、1日に何度も洗顔をする人です。洗顔をすれば、顔の汚れが落ちて綺麗になると言うことで、何度も洗顔をします。
しかし、何度も洗顔をしていると、本来、肌を守る為の自然にある皮脂なども洗い流してしまいます。その結果、肌のバリア機能が低下することで、逆に乾燥肌や敏感肌になる可能性があります。
乾燥肌や敏感肌の人は、洗顔料を使うのは、夜のメイクを落とした後のみでも十分です。朝は、洗顔料を使わずに、ぬるま湯だけでの水洗顔にして、肌のバリア機能の回復を促進するのがオススメです。
冷水や熱めのお湯で洗っている
冷水で洗うと毛穴が引き締まって良いと思われがちですが、洗顔をした時に冷水を使うと毛穴の中の汚れをシッカリと洗い流す前に毛穴が閉じてしまうのでやめましょう。
また、熱めのお湯を使う場合は、汚れはよく落ちますが、肌を守る為に必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があります。必要な皮脂も洗い流すと肌が乾燥しやすくなります。
この為、洗顔後に洗い流す時には、自分の体温と同じぐらいのぬるま湯を使うのがオススメです。
洗顔後にシットリする洗顔料を使っている
洗顔の役割は、肌の汚れを落とすことです。シットリする洗顔料には、脂分が入っています。洗顔後に脂分が肌の表面に膜を作っているので、シットリとした感じがします。
しかし、肌の表面に出来た脂分の膜は、化粧水や美容液、乳液などの美容成分の浸透を妨害します。せっかくの化粧水、美容液などの成分が無駄になり、場合によっては肌荒れや乾燥肌などの原因になる可能性があります。
本来の洗顔の役割は、汚れを落とすことです。シットリさせる事は考えずに、洗顔の本来の役割のみを目的に洗顔料を選ぶのがオススメです。
肌荒れやニキビが出来たらいつも以上にシッカリと洗う
ニキビや肌荒れを起こしている場合に、シッカリと洗顔をして汚れを落とそうとすると、肌への刺激となり、逆にニキビや肌荒れの症状が治りにくくなる可能性があります。
肌荒れやニキビなど、肌トラブル中に洗顔を行う場合には、いつもより肌に優しい洗顔料を使うのがオススメです。
洗顔後は、タオルでゴシゴシ拭いている
洗顔後に顔に付いた水を拭き取る時にも注意が必要です。タオルでゴシゴシと拭いていると、タオルの刺激で、シミやくすみが出来やすくなる可能性があります。
人間の肌は、日焼け、紫外線の刺激で、メラニン色素が出来て黒くなります。これは、紫外線や日焼けの時だけではなく、ゴシゴシと擦った時にも同じことが起こります。
この為、顔を洗った後のタオルで拭く時も注意が必要です。出来れば、絹のタオルなど、柔らかい素材のタオルで優しく、顔についた水分をタオルに移すようにすると肌に無駄な刺激を与えずにすみます。
間違った洗顔は、根本的に何が悪いのか?
間違った洗顔方法をしている場合には、基本的に『肌に必要ない刺激を与えている』という点が問題です。
洗顔の役割は、顔に付いた汚れを落とすことです。これが、洗顔料の洗浄力が強い場合やゴシゴシと刺激を与える場合など、どちらも肌の表面に刺激を与えている可能性が高いです。
極端な例で説明すると、洗浄力の強い洗顔料として洗剤を使った場合、ゴシゴシと擦る代わりにヤスリを使った場合を考えると、顔に刺激が強すぎると言った事は理解できるかと思います。
顔を洗うために作られた役割の洗顔料であっても、洗剤やヤスリほどでは無いまでも、使い方を間違えると肌への負担になり、その結果、肌のバリア機能が低下して、肌トラブルを引き起こす事になるので注意が必要です。
まとめ
洗顔の役割は汚れを落とすことですが、汚れを落としすぎるのは、間違った洗顔方法になります。間違った洗顔方法を行っていると、肌が本来持っている保湿成分まで洗い流してしまうので、肌のバリア機能が低下します。その結果、乾燥肌や敏感肌になり、毛穴の黒ずみや毛穴の開き、ニキビ、シミなどの原因になる可能性があるので注意が必要です。
また、クレンジングと洗顔料の違いについても、それぞれの役割を理解し、正しい使い方をすることで肌へのダメージを減らし、肌トラブルを防ぐことで、美肌を目指すことができます。