2月15日(再放送:2月21日)のガッテン!は、「脳を活性化!血糖値ダウン!新発見“骨ホルモン”SP」です。
最新の研究で、新しく発見された、骨ホルモンの分泌を良くすることを、1日1分、あることをして刺激をするだけで、
- 脳を活性化
- 血糖値を低下
- ボケ知らずの元気な脳
- 臓器の活性化
最新の研究で分かってきた骨ホルモンは、世界中の研究者が注目している新物質です。
骨を効果的に刺激することで、脳、肝臓、すい臓、腎臓などの臓器が活性化します。
- 司会:立川志の輔さん
- アナウンサー:小野文恵さん
※今回のゲスト
- 指原莉乃さん
- 柴田理恵さん
- 内山信二さん
- 山寺宏一さん
※語り
もしも、骨ホルモンの分泌量が少ない人は、動脈硬化や糖尿病などの病気を引き起こす可能性があることも分かったので要注意です。
今回のガッテン!をチェックして、1日1分で、簡単な方法で、健康を維持できる可能性があるとしたら、今回のガッテンは要チェックですね!
「たった1日1分で…!?」
骨ホルモンで、脳や腎臓、肝臓、すい臓などの臓器を活性化して、健康を目指そう!
骨ホルモンで脳や臓器を活性化する方法とは!?
ここからは、骨ホルモンを刺激してドバっとだす方法を紹介します。
まずは、用語説明です。
骨を刺激すると、骨から「オステオカルシン」という物質が分泌されます。
このオステオカルシンを骨ホルモンと言います。
つまり
オステオカルシン = 骨ホルモン
ということになります。
上記の言葉は、基本になるので、まずは押さえておいてくださいね。
骨ホルモン(オステオカルシン)の効果とは?
次は、骨ホルモン(オステオカルシン)の分泌量を増やすことで期待できる効果を紹介します。
骨ホルモン(オステオカルシン)の分泌をよくすると臓器の働きを活性化する働きがあります。
具体的に、効果が確認されている臓器は、
- 脳
- 心臓
- すい臓
- 肝臓
- 腸
- 精巣
- 腎臓
- 皮膚
⇒神経細胞に影響し、記憶、認知機能がアップする
⇒動脈硬化を防いで心臓病を予防する
⇒血糖値の数値が良くなる
⇒肝細胞の代謝を活性化、栄養分を作っていらないものを排泄する肝機能がアップする
⇒腸での糖などの栄養吸収の取り込みを促進する
⇒男性ホルモンを増やし、生殖能力を高めると考えられる
⇒骨を作る「FGF23」というホルモンが腎機能を向上。血液を綺麗にする腎臓の働きをアップする
⇒骨芽細胞がつくるコラーゲンは皮膚細胞と同じ種類、シワの数と相関が高いというデータがある
もちろん、全ての臓器が活性化することはわかっていません。
■関係が確認されていない臓器
- 肺
- 胃
※今後、活性化が確認される可能性があります。
どんな方法で骨ホルモン(オステオカルシン)の分泌が増えるのか?
骨ホルモン(オステオカルシン)の分泌量を増やす方法とは、「かかと落とし」です。
かかと落としは、かかとを上げて、つま先立ちになって、カカトを落として、全身に振動、刺激を与えるだけの簡単な方法です。
簡単にできるので、是非、試してください。
具体的なす方法
では、骨ホルモン(オステオカルシン)の分泌を促進する「かかと落とし」の方法を紹介します。
①背筋を伸ばして立つ
まずは、背筋を伸ばして、まっすぐに立ちます。
②カカトを上げる
次は、カカトを上げます。
背伸びをして、つま先立ちをする感じでOKです。
③ストンとカカトを落とす
一気にストンとカカトを落とします。
頭のてっぺんまで、びーんと振動を伝えるのが大切です。
以上で簡単に「カカト落とし」ができます。
何回やると良いのか?
「カカト落とし」は、1日30回以上やります。
空いた時間に少しずつやっても良いので、家事やバスや電車を待っている時、ちょっとした空き時間などいつでもできます。
壁やテーブルを持ってやってもOK!
高齢の人、体力に自信がない人、バランスがとるのが苦手な人は、壁やテーブルなど、何かにつかまってやってもOKです。
なぜ、効果があるのか?
ガッテンの番組ないでは、東京医科歯科大学節情報伝達学の中島友紀教授によると、「かかと落とし」で、振動を与える利点を説明していました。
機械的なストレスを細胞に伝えると活性化する
骨の細胞は上記の様に、それぞれがつながり合っています。
振動などの刺激が伝わるとが、骨の細胞ネットワークが活性化して、骨ホルモンが分泌されます。
つまり、一部分の骨を刺激すれば、全身の骨ネットワークで、情報伝達され、骨ホルモンが分泌されるという訳です。
ジャンプの方が刺激が強くて良いのでは?
「カカト落とし」は、体の弱い人、お年寄りでも簡単にできる方法ですが、ジャンプした方が、より効果的に刺激を骨に伝えることができると思いませんか?
しかし、ガッテンに登場した教授によると、「ジャンプも悪くないが、ひざを痛める可能性がある」ということで、オススメはしていませんでした。
垂直の運動がいい
「カカト落とし」だけでも、想像以上の刺激が骨に伝わっているので十分だそうです。
「ジャンプ」と「カカト落とし」の刺激の比較
ガッテン!では、大阪体育大学大学院のスポーツ科学研究科の下河内洋平准教授によって、「軽いジャンプ」した場合と「カカト落とし」の場合で、カラダにどれくらいの負荷がかかっているかチェックしています。
最新の測定器を使って、体に係る負荷を計測してみると
- 軽くジャンプ:270キロ
- かかと落とし:190キロ
身体に係る負荷は、「カカト落とし」は、ジャンプには負けますが、体重の3倍の負荷がかかっていいるので、骨に与える、瞬間的な負荷が十分であることが分かりました。
ガッテン!での実験結果
ガッテンでは、今回の「カカト落とし」が、本当に効果があるのか?検証を行っています。
実験をする人の選別方法
まずは、40~70歳代の80人の健康に問題がない男女を集めて、血液からオステオカルシン(骨ホルモン)の数が、どれくらいあるか計測します。
オステオカルシン(骨ホルモン)の80人の平均は4.3です。
この平均値の半分に満たなかった6人で、「カカト落とし」の検証を行いました。
6人の検証前の状態
6人の男女は、骨密度は問題ありませんでした。
ただし、血糖値HbA1cの数値は、6~8と高い数値で、血糖値予備軍の人もいました。
※補足
血糖値HbA1cは、5.5以下の数値なら問題ない
「かかと落とし」の検証結果
カカト落としは、
- 1日30回
- 1週間
オステオカルシン(骨ホルモン)の数値
前 後
2.05 ⇒ 2.29
1.66 ⇒ 1.98
1.60 ⇒ 1.61
1.46 ⇒ 1.95
1.46 ⇒ 1.31
0.58 ⇒ 1.09
血糖値(ヘモグロビンA1C)
前 後
8.1 ⇒ 7.9
7.8 ⇒ 7.6
6.7 ⇒ 6.4
6.6 ⇒ 6.4
6.6 ⇒ 9.1
6.1 ⇒ 6.0
「カカト落とし」を行う前後で、「骨ホルモン(オステオカルシン)の数」、「血糖値(ヘモグロビンA1C)」を検査すると、ほとんどのケースで驚くの結果が出ているのが分かります。
なぜ、骨ホルモンが発見されたのか?
今までは、骨は、人間のカラダを形作るものと思われていました。
しかし、現在では、
- 骨は、ホルモン、生理活性物質を分泌する
- 内分泌臓器だとわかった
- 骨を活性化することで、色々な臓器が活発化する
そんな骨の新しい働きに気づいたのがアメリカのコロンビア大学の遺伝発達学部門ジェラルド・カーセンティ教授です。
骨ホルモン(オステオカルシン)の発見
昔は、骨は、硬い無機物であると思われていました。
しかし、10年以上、骨に関する研究をしているアメリカのコロンビア大学の遺伝発達学部門のジェラルド・カーセンティ教授が、2007年に、骨が不思議なパワーを持っていることを発見しました。
元々、ジェラルド・カーセンティ教授も
- 骨は死の象徴
- 骨は岩のように活動しないただのパーツ
- 骨は動かない
しかし、発見は、まったくの偶然で、骨にあるタンパク質のオステオカルシンは、骨を作る働きをしていると思っていました。
しかし、実際は、オステオカルシンがなくても骨が作られてることがマウスの実験で分かりました。
さらに、糖尿病になっているマウスにオステオカルシンを注射したところ、1回の注射で糖尿病が治ってしまったということも分かりました。
このマウスでの実験で、オステオカルシンは、
- すい臓の働きを活発にする
- インスリンの働きを活性化
- 筋肉に働きかけ糖を取り込みやすくする
そして、骨にあるタンパク質が全身を巡り驚くほど効果を発揮し、今までの常識をまったく超えていた重要な発見をしました。
ガッテン!の番組内では、オステオカルシン(骨ホルモン)が登場しました。
見た目は、綿のようなものですが、本来は粉末のようなものだそうです。
空気中の水分を吸って、綿くずのようなものが見えなくなるそうです。
番組ないで、内山信二くんが食べてみましたが、味のない綿あめで、食べるとスグに溶けたそうです。
【日本】骨ホルモンの効果と思われる事例
海外だけではなく、日本でも骨ホルモンの効果がで、健康に効果があるのではないか?と思える事例があります。
ガッテン!の番組では、島根県出雲市の男性が、人間ドックで、骨粗しょう症で、背骨がくさびのように潰れているのが分かりました。
そこで、主治医の島根大学医学部内分泌代謝内科の金沢一平医師が、骨密度を改善する治療を行い、「骨密度が、-0.4から+0.3にアップ」したところ、血糖値の数値も改善されました。
血糖を示すヘモグロビンA1Cの数値が10.2からから6.8に、改善されていたそうです。
長年、骨粗しょう症の治療をしている専門家によると、骨粗しょう症の治療をしていると、血糖コントロールが良くなるケースがあるようです。
女性ホルモンが骨を作るのを助けます。そのため、女性ホルモンに似た働きをする納豆を食べると骨を強化する働きがあることが分かっています。
骨粗しょう症が寝たきりの原因になるので、骨密度をあげるのが大切です。
骨とは、固いだけのモノではない!?
骨といえば、白くて硬いモノといったイメージがあると思います。
しかし、本当の骨は、骨から血管がはえています。
実際に、ガッテン!の番組内では、神奈川県小田原市の博物館でツキノワグマの腕の骨をみると
生きている時は、骨は白くなく、少し茶色い色をしています。
さらには、骨には血管が通っており、中には柔らかい骨髄があります。
骨は、外側に硬い部分があり中側は、血管や細胞がびっしりと詰まっています。
これらの血管や細胞が、全身とつながっており、刺激を与えることで、骨ホルモンが、多くの臓器を活性化するということが分かりました。
骨細胞は、脳細胞のようにつながり合っている
培養した骨の細胞に、どんな働きかけをするとどんな変化を起こすのかを研究している東京医科歯科大学節情報伝達学の中島友紀教授が、骨細胞について番組内で説明がありました。
骨細胞(こつさいぼう)が無数にあるのが骨です。骨細胞は、長い突起を伸ばして、互いに繋がり合っています。
骨細胞は、脳の神経細胞のように、自分たちが細胞突起をつなげて情報伝達をしています。
そのため、どれか1個に「頑張れ」というと、「みんなで頑張る」ので、ある部分を刺激すると、周りにも伝わって、全身の骨が活性化されることが分かりました。
現在は、サプリメントの研究開発中
現在、オステオカルシン(骨ホルモン)をサプリメントに出来ないか?の研究が進んでいます。
研究しているのは、九州大学大学院歯科研究院長の平田雅人教授です。
人間の腸にもオステオカルシンを感じとって血糖を下げる仕組みがあることを発見しました
オステオカルシンをサプリメントとして摂取できるように研究している
サプリで飲んでも大丈夫なのか?
教授によると、オステオカルシン(骨ホルモン)は、「飲むのは安全な手法」だそうです。
どこまで開発が進んでいるのか?
豚骨ラーメンのスープに使われている豚の骨からオステオカルシン(骨ホルモン)をとり出すことができています。
現在は、豚骨からつくられたオステオカルシンの効果を高めるために実験を繰り返しているそうです。
絶叫マシンで骨ホルモンの分泌は増えるのか?
ガッテン!の番組終わりに、「カカト落とし」よりも体に重力、Gを与える実験として、絶叫マシンに乗る実験をしています。
なぜ、絶叫マシンなのか?
骨が周囲から刺激を感じとるのは凄く敏感です。ただ座っているだけでも、周りの変化を感じとっているので、刺激を伝え合ってホルモンが分泌されます。
そこで、より刺激の強い絶叫マシンでは、どうなのか?が試されました。
実験の方法
実験では、ガッテンボーイの宮森右京くんが、絶叫マシンに5回連続乗る方法で試されました。
絶叫マシンでは、重力加速度のGが体に係る強さは、最大7.5Gです。
かなり多くのオステオカルシン(骨ホルモン)が出るのではないか?と思いましたが、実際は、減っていました。
違った結果が判明
ただし、スクレロスチンという骨を壊す因子といった特殊なたんぱく質の数値が変化していました。
専門家によると、スクレロスチンの数値を変えることで、強い重力を感じて骨を強化しているのではないかとの見解でした。
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2015年2月14日放送 特集企画「医療のチカラ」骨粗しょう症
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