レッドクローバー(アカツメクサ)の効果効能とは?
- 女性ホルモンの様な作用をもつイソフラボン類の成分を含む
- 更年期障害に伴う症状の予防、改善が期待でいる
- 生理不順などのホルモンバランスの崩れによる症状対策
- 女性特有の症状を改善するハーブとして注目
上記のような効果効能がレッドクローバー(アカツメクサ)には期待できるといわれています。
「レッドクローバー(アカツメクサ)ってどうなの?」
レッドクローバー(アカツメクサ)の有用成分、期待できる効果、注意点、副作用などをまとめて紹介しています。
レッドクローバーとは?
そもそも、レッドクローバー(アカツメクサ)って何?
レッドクローバーは、和名が、紫詰め草(ムラサキツメクサ)、赤詰草(アカツメクサ)であったりフィットエストロゲンとも呼ばれ、少し紫がかった赤い花を咲かせます。
ヨーロッパやアジアが原産のマメ科の多年草で、日本には、明治初期に牧草として輸入され、野生化しました。
昔から薬用として、ヨーロッパではハーブの一種として使われています。
漢方にも使われている
レッドクローバーの花は、漢方の素材として、紅車軸草にも使われています。
アメリカFDAでも認められている
レッドクローバーは、アメリカのFDAのGRASという一般的に安全と認められる物質のリストにのっています。
レッドクローバーの有用成分
レッドクローバーに含まれる有用成分は、イソフラボン類のゲニステインです。お茶やハーブティーなどで飲むのが一般的です。
レッドクローバーの作用とは?
レッドクローバー(アカツメクサ)の有用成分は、イソフラボン類のゲニステインというクマリン誘導体、揮発油で、イソフラボンの作用が特徴です。
イソフラボンは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似た働きをします。
エストロゲンの作用とは?
エストロゲンは、女性ホルモンと似た働きをするので、女性特有の様々な症状の緩和などの作用があると考えられています。
また、女性ホルモンと似た働きと言うことで、女性らしい美しい肌やふくよかな体つきをつくるのに欠かせないとも言われています。
エストロゲンの減少が女性特有の不調に…
女性ホルモンであるエストロゲンが減少すると、女性特有の症状に悩まされるケースがあります。
一般的に、エストロゲンが減るケースとしては、
- 閉経後、加齢によるエストロゲンの減少
- ストレスによるホルモンバランスが不安定になる
女性ホルモンのバランスが崩れると
- 更年期障害
- 月経前症候群(PMS)
- 月経痛
- 生理不順
- 月経前緊張症
更年期障害の症状
加齢により、閉経するとホルモンバランスが崩れ、更年期生涯になることがあります。
更年期障害になると
- ほてり
- 発汗
- 不安
レッドクローバー(アカツメクサ)に期待できること
レッドクローバー(アカツメクサ)に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似た働きが期待できます。
イソフラボンの作用としては、
- 更年期障害
- 月経通、生理不順
- 骨粗しょう症
以上のように、レッドクローバー(アカツメクサ)は、女性特有の症状に期待できるみたいです。
科学的な根拠
レッドクローバーの効果効能については、臨床試験により検証がいくつか報告されています。
●2001年にオーストラリアの病院から発表された研究
閉経後の46名の女性に、レッドクローバー由来のイソフラボンを6ヶ月投与
⇒HDL(悪玉)コレステロール値の上昇、アポリポプロティンBの減少、脂質代謝の改善が認められた。また、骨密度も増加し、骨粗しょう症に対する効果も示唆される。
●効果が明らかでない臨床試験
ある研究では、更年期障害の症状の1つである「ほてり」に対して51名の女性に40mgのレッドクローバーを糖よしたが、優位な効果は認められなかった。
●効果があったが考えさせられる臨床試験
レッドクローバーうぃ12週間、、閉経後お女性37名に40~160mgを投与して「ほてり」の症状が減少した。しかし、偽薬によるプラセボとの差は認められなかった
※科学的な根拠の参考文献:サプリメント辞典 【PR】
効果の有効性はどうか?
レッドクローバー(アカツメクサ)の有効性が、どうなのか調べてみました
有効性のレベルとしては、サプリメント・健康食品の「効き目」と「安全性」 【PR】の書籍によると、「閉経後の高コレステロール」、「更年期障害のほてり」については、「効かない可能性が高い」、または「効きません」というレベルです。
●「サプリメント・健康食品の「効き目」と「安全性」 【PR】」の書籍
⇒効かない可能性が高い、または、効かない。
●「サプリメント辞典 【PR】」
⇒ランダム比較試験によって有効性が検証されているサプリメント。基礎研究において、有効性が示唆され、二重盲検試験で臨床試験も行われている。
レッドクローバーが大豆より優れている点
レッドクローバーのように、イソフラボンを含む食品として有名なのは大豆です。レッドクローバーには、ビオカニンA、フォルモノネチンというイソフラボンが含まれていますが、大豆に含まれていません。
これら「ビオカニンA」、「フォルモノネチン」は、選択型エストロゲン調整物質と言われ、エストロゲンが不足すれば補い、過剰になれば抑制する作用があります。
摂取量は?
イソフラボンの上限摂取量は、日本では1日あたり40~80mgが目安となっています。
また、臨床試験では、1日あたり、40~160mgが利用されているようです。(この臨床試験は、日本でなく、海外である場合もあります。)
摂取方法
レッドクローバーは、飲料やお茶に含まれていることが多いです。また、レッドクローバーを含むサプリメントなども販売されています。
注意点
レッドクローバーを摂取するのが注意した方がいい人、副作用や注意点を紹介します。
- 妊娠中
- 授乳中
- 出血性疾患
- 乳がん
- 子宮がん
- 卵巣がん
- 子宮内膜症
- 子宮禁止
- プロティンS欠損症
- ホルモン関連の病気の人
- 抗がん剤を使っている人
また、病院で治療を受けている人、薬を飲んでいる人などは、医師に相談しましょう。
健康食品との併用の注意点
レッドクローバーは、ザクロなどの植物性エストロゲンを含む可能性がある健康食品との併用は避けた方がいいようです。
薬との併用の注意点
レッドクローバーには、抗血液凝固作用があるクマリン誘導体を含んでいます。
ワルファリンを含む血栓症治療薬などとの併用は避け、注意する必要があります。
この他にも
- 避妊薬
- エストロゲンを含む薬
- 肝臓で代謝されやすい薬
- 血液を固まりにくくする薬
もしも、薬を飲んでいる場合は、医師や薬剤師に相談してからレッドクローバーの使用を決めましょう。
副作用
特に、一般的に問題となる健康被害や副作用は知られていません。
ただし、レッドクローバーを摂取した場合には、体質によっては、
- 筋肉痛
- 発疹
- 湿疹
- 頭痛
- 吐き気
- 悪心
- 膣出血
はじめてレッドクローバー(アカツメクサ)を、お茶やサプリメントなどでで飲む場合は、過剰に摂取し過ぎないように注意しましょう。
まとめ
レッドクローバー(アカツメクサ)は、エストロゲンの様な作用が期待できるので、女性特有の症状、悩みがある人は、試してみると良いかもしれません。
ただし、更年期障害や生理痛、月経前症候群(PMS)の症状を軽減したい場合は、レッドクローバー(アカツメクサ)にのみ頼るのではなく、適度な運動、ストレス解消、栄養バランスの整った食事、十分な睡眠など、生活習慣を整えるのが基本です。
どうしても更年期障害や月経前症候群(PMS)、生理痛などの症状がひどい場合には、病院に行って医師に相談しましょう。
レッドクローバー(アカツメクサ)のお茶やハーブティー、サプリメントは、薬ではないので、生活習慣を見直しつつ、補助的に使うと良いと思います。