亜麻仁油は、オマガ3脂肪酸のα-リノレン酸が含まれていることで、体に良い油だと言われていますが、学習能力、記憶力、物忘れ、うっかりなど、脳の健康にも摂りたい油であるようです。
亜麻仁油などのオメガ3脂肪酸の油は、
- 記憶中枢の海馬を活気づける
- 物忘れ、うっかりを防ぐ
- 神経細胞、シナプスの細胞膜の材料になる
- リノレン酸の酸化ストレスから守る
基本的に、オメガ3の亜麻仁油は、脳に限らず、健康のために摂取がオススメですが、亜麻仁油さえ飲んでいれば健康になれるという訳ではありません。
適度な運動やバランスの取れた食事などは、基本ですが、摂りすぎに注意したいオメガ6の油の摂取を控えて、亜麻仁油(オメガ3)を意識して摂取するというのがポイントです。
オメガ3(亜麻仁油)の脳への健康効果を得るために、オメガ6の油についても合わせて説明します。
普段の食事での油の選び方が大切
普段の食事で使われることが多いのが、サラダ油やコーン油、大豆油などのオメガ6脂肪酸といわれる油です。
オメガ6の油は、リノール酸という成分が含まれており、このリノール酸は、過剰に摂取すると「酸化ストレス」によって神経細胞の細胞膜が酸化しサビつき、神経細胞が壊死(えし)します。
このような状態が続くと、
- 物忘れ
- 記憶の保持能力の低下
- 鬱(うつ)
- アルツハイマー型認知症
このように、リノール酸を含むオメガ6の油は、摂取しすぎると脳にも良くないようなので注意が必要です。
オメガ6の油の摂取を控えるのがポイント
オメガ6の油は、脳や体に酸化ストレスを与える危険性があるので、摂取を控えた方がいいです。
具体的にオメガ6の油が含まれるのは、
- サラダ油
- コーン油
- 大豆油
- ひまわり油
- 紅花油
- ごま油
- くるみ油
- アーモンド油
さらに、オメガ6が含まれる食品としては、
- 市販のドレッシング
- マヨネーズ
- インスタント食品
- スナック菓子
また、トランス脂肪酸が入っている
- マーガリン
- ショートニング
また、ファーストフードなどの外食、お弁当、惣菜などで、大量の揚げ物に使われている油もオメガ6の油が多いと思います。
このように、オメガ6の油は、私たちの身の回りにも沢山つかわれているので、気をつけないとスグに摂りすぎる可能性があるので注意が必要です。
脳の神経細胞をサビつかせない油を使う
脳の神経細胞をサビつけせずに、認知症やうつ病の予防に役立つのが亜麻仁油、えごま油、魚油などのオメガ3系の油です。
α-リノレン酸を含む
- 亜麻仁油
- えごま油
EPA・DHAを含む
- 魚油
このようなオメガ3の油は、脳に害を与える心配がないと言われています。
α-リノレン酸の脳に良い点とは?
オメガ3の油に含まれているα-リノレン酸は、脳に、どのように良いのでしょうか?
α-リノレン酸の特徴としては、
- リノール酸(オメガ6)の害を打ち消す
- 神経細胞やシナプスの細胞膜を形成する材料になる
- 神経細胞を強化
このように細胞膜が健康な状態を保つことができれば、
- 短期記憶の格納庫の海馬が正常に機能する
- 新しいことを覚える記憶力が回復しやすくなる
海馬って?どんな働きをしているのか?
海馬は、脳にある小指ぐらいのサイズの部位で、左右の脳に1個ずつあり、見たり、聞いたり、色々な情報を一時的に保管して、「覚えること」「忘れてもいいこと」を選別する働きがあります。
この海馬の働きが元気だと、記憶が長く保たれ、必要なことは覚えられる可能性が増します。
もしも、海馬が不健康な状態で、委縮(いしゅく)している場合には、物忘れが多発したり記憶力が弱る可能性があります。
オメガ3とオメガ6の油のバランスがポイント
このように、オメガ6の油を控えて、脳の酸化ストレスを減らして、オメガ3の油を摂ることで、物忘れ、うっかりを予防して、学習効果や記憶力などの低下を予防する効果が期待できます。
悪者というイメージがあるオメガ6ですが、体内で作れないので、摂取する必要がある必須脂肪酸に分類されます。この為、過剰摂取にならないように摂取する必要があります。
オメガ3の油は意識して摂取し、オメガ6の油は取り過ぎないというのがポイントです。
オメガ3の油の注意点
健康にいいので意識して摂取したいオメガ3の油ですが、正しく摂取しないと、逆に体の害になることがあります。
ただしく摂取してこそ、亜麻仁油などのオメガ3脂肪酸の油は、健康への効果が期待できます。
実際に、どのように摂取すると良いのか?については、下記のページを参考にしてください。