アセチル-L-カルニチンって、何?
どんな効果があるのか?
「L-カルニチン」や「カルニチン」は、効いたことがあるが、「アセチル-L-カルニチン」って、あまり聞かない名前ですよね。
ここでは、「アセチル-L-カルニチン」と「L-カルニチン」の違いであったり、アセチル-L-カルニチンが、どのような特徴があり、どんな効果が期待できるのかを紹介します。
具体的に、このページでは、
アセチル-L-カルニチンって何?
どんな効果、特徴があるのか?
L-カルニチン(カルニチン)との違いは何?
どんな食品、食べ物に含まれているのか?
サプリメントでの摂取は可能か?
副作用は大丈夫なのか?
といった様な点を紹介しています。
「アセチル-L-カルニチンって何?」
どんな効果が期待できて、普通のカルニチンとの違いは?食べ物でとれるのか?サプリメントや食品の注意点、副作用について知りたい人にオススメです!

「アセチル-L-カルニチン」と「L-カルニチン」の違いは何?
「アセチル-L-カルニチン」は、L-カルニチンに、「アセチル基」が結合した物です。
人間の体内は、L-カルニチンのうち、約10%がアセチル-L-カルニチンの状態で存在します。
効果の違いとは?
L-カルニチンは、脂肪燃焼、疲労回復などの効果が期待できるのが有名です。
これに対して、アセチル-L-カルニチンは、脳内で作用するといった特徴があります。
アセチル-L-カルニチンは、脳に到達できる
アセチル-L-カルニチンは、脳への入り口の血液脳関門という障壁を通過することができます。
しかし、L-カルニチンは、血液脳関門を通過することはできません。
これが、「アセチル-L-カルニチン」と「L-カルニチン」の大きな違いだと思います。
基本的に、ほとんどのほとんどの物質は、血液脳関門といった壁を乗り越えることはできません。
これは、血液や脳、せき髄などに有害物質が、容易に侵入できないようにしているためです。
アセチル-L-カルニチンは、血液脳関門を通過することで、脳への効果が特徴になります。
期待できる効果・効能とは?
アセチル-L-カルニチンは、血液脳関門を通り抜けることができるので、脳への効果が特徴です。
脳に到達することができるので
- 慢性疲労症候群の症状を軽減する
- 軽度の認知機能障害を抑える
- 認知機能や記憶を改善する効果も報告されている
- 高齢者の気分変調や抑うつ症状を軽減
- アルツハイマーの対策
- 不安状態を抑えてリラックスさせる
この通り、アセチル-L-カルニチンは、脳に関係する効果、効能といった作用が期待できるのが特徴です。
どのように脳に良いのか?
アセチル-L-カルニチンは、血液脳関門を通過して、脳内に入ると、脳内のアセチルコリンの量を増やすことができます。
アセチルコリンは、副交感神経や運動神経末端から放出される神経伝達物質で、学習能力、アルツハイマー型痴ほう症と関係しています。
アルツハイマー型痴呆症の原因の1つとして、アセチルコリンの減少があるといわれています。このため、アセチル-L-カルニチンを摂取するとアルツハイマー型痴呆症の改善や進行を遅らせる可能性があると言われています。
L-カルニチンの効果も期待できる
アセチル-L-カルニチンは、細胞内で、L-カルニチンに分解されるので、L-カルニチンの「脂肪燃焼を促進する」といった効果も期待できます。
その他の期待できる作用
その他にも、アセチル-L-カルニチンは、L-カルニチンと組み合わせてとることで、不妊症である男性の精子の運動能が改善したとも言われています。
アセチル-L-カルニチンの効果に関する注意点
アセチル-L-カルニチンは、脳への効果、脂肪燃焼を促進、男性の不妊など、色々な作用が期待できることが分かりました。
この為、普段の食事やサプリメントで、「アセチル-L-カルニチン」を補えば、スグに改善できると思う人もいるかもしれませんが、実際は、食事療法で体質改善を行う必要があるので、長期間の摂取が大切です。
即効性を求める場合は、病院に行き、医師の診察の元、アセチル-L-カルニチンとは違った効果が証明されている薬、医薬品を処方してもらいましょう。
科学的根拠について
アセチル-L-カルニチンの「ダイエット効果」「アルツハイマー症」「記憶力低下の改善」についての有効性は、さらなる科学的根拠の蓄積が必要であるようです。
食べ物、食品からカルニチンを摂取する
アセチル-L-カルニチンを摂取したい場合は、基本的にL-カルニチンを多く含むお肉を食べると良いです。
「カルニチン」の「カルニ」は、ラテン語の「肉」に由来するので、お肉を食べるのが基本となります。
L-カルニチンを多く含んでいる食べ物、食品としては、
- 羊肉
- 牛肉(特に赤身)
100g当たり、羊肉は180mg以上、牛肉は130mg以上と多くのL-カルニチンが含まれています。また、豚肉は、牛肉の半分程度です。
その他には、鶏肉、あさり、さんま、あじ、アボガドに、羊肉、牛肉と比べるとかなり少なくなりますが含まれています。
微量に含まれているのは、牛乳、鶏卵、ジャガイモ、にんじんになります。
栄養バランスの取れた食事が基本
子供や成人した人は、基本的に日々の食事で肉、野菜などバランスの取れた食事を意識すれば特に問題なくのL-カルニチンが摂取できているケースが多いです。
ただし、高齢になり、お肉が苦手で、野菜ばかり食べている人、野菜しか食べない人は、不足する可能性があります。
1日の摂取量は?
基本的に、栄養バランスの整った食事をとっていれば大丈夫であり、必須の栄養素ではないということで、決められた1日の摂取量はありませんでした。
サプリメントはあるのか?
「アセチル-L-カルニチン」は、現在、日本国内では販売が許可されていません。
そのため、サプリメントを利用したい場合は、「L-カルニチン」を購入することになります。
ただし、人によっては、海外から個人輸入を利用する人もいるようです。個人輸入を利用する場合は、サプリメントに詳しい医師に相談して使用すると安心です。
副作用
もしも、サプリメントや食品で、過剰に摂取した場合には、吐き気、嘔吐、下痢、興奮といった副作用が発生する可能性があるので注意が必要です。
注意点
妊娠中、授乳中の安全性については、十分な信頼できるデータがないので、使用はさけるか、医師に相談する必要があります。
もしも、アセチル-L-カルニチンを医療目的で使用するしたい人は、医師に相談し、赤血球、腎機能、肝機能をモニターしながら使う必要があるようです。
※参考文献
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サプリメント健康事典
まとめ
アセチル-L-カルニチンは、カルニチンの一種です。L-カルニチンが、ダイエットに良いといわれているのに対して、アセチル-L-カルニチンは、脳まで到達しやすいので、脳に関する効果も期待できます。
ただし、日本においては、アセチル-L-カルニチンのサプリメントはありませんので、基本的に牛肉や羊肉を食べてカルニチンを摂取する必要があります。
どうしてもサプリメントを利用したい人は、L-カルニチンのサプリを利用することになります。
また、特に効果を求めて、医療目的で使用する場合には、サプリメントに詳しい医師に相談し、体調の変化をモニターしながら使用する必要があります。