エキナセアって、どんな効果、効能が期待できるのでしょか?
実際に、エキナセアを摂取する方法としては、「ハーブティー」「エキナセア茶」「サプリメント」で摂取するケースが多いと思います。
このようにエキナセアを摂取することで、
- どのような効果・効能が期待できるのか?
- 科学的に見て、本当に効果があるのか?
- エキナセアの特徴とは?
- 「効果なし」になる原因とは?
- 効果的な摂取方法とは?
- 摂取量・使用量の目安とは?
- 注意点・副作用とは?
といったような点について紹介します。
エキナセアを使う前、使っているが効果が感じられない時など、エキナセアについて知りたい人に参考になると思います。
「エキナセアって、どんなモノなのか?」
エキナセアは、欧米では医薬品として、風邪の諸症状を緩和する効果があることで知られています。
その他にも、どんな効果が期待できるのでしょうか?
また、「効果なし」と思う人に試して欲しい、「効果的な摂取方法」が参考になると思います。
まずは、前提となる知識を知っておこう!
エキナセアは、キク科の多年草で、アラビノガラクタンという食物繊維を含む北米原産のハーブです。
元々、エキナセアは、アメリカ先住民の万能薬として、風邪や外傷などに対して親しまれているメディカルハーブです。
ドイツなどのヨーロッパ、アメリカでは、医薬品として扱われています。
特に、風邪やインフルエンザの引き始めに、摂取すると効果が期待できるのが有名です。
色々な呼び名があるエキナセア
エキナセアは、エキナシア、エキナケア、ムラサキバレンギクなど、色々な呼び方がされています。
期待できる効果・効能とは?
エキナセアをハーブティーやお茶、サプリメントなどで摂取する場合には、どのような効果、効能が期待できるかを紹介します。
具体的に期待できる効果効能としては、
- 免疫力を高める
- 風邪やインフルエンザの症状の緩和
- 炎症を抑える
- ヘルペスやカンジダなどの感染症への効果
- 不安感の軽減
- 運動中の肺活量の改善
- 歯周病への効果
上記の通り、エキナセアは、色々な効果や効能が期待できるようです。
免疫力を高める
エキナセアを摂取すると免疫系に作用して、免疫力を高めることで、感染症の予防効果が期待できます。
エキナセアに含まれている多糖類が、白血球の1種であるマクロファージを活性化、リンパ球の機能を進めることで、免疫全体の機能を高めます。
このうように免疫力を高めるハーブとして、エキナセアは、欧米では人気があります。
風邪やインフルエンザの症状の緩和
エキナセアは、風邪やインフルエンザの引き始めに摂取することで、症状の緩和が期待できます。
また、ドイツにて1992年に、風邪やインフルエンザの感染をした108人にエキナセアを投与したところ
- 風邪をひく回数が36%減った
- 治るまでの機関が短くなった
- 症状が緩和された
風邪やインフルエンザ以外にも、風邪に近い症状として
- のどの痛み
- 発熱
- 咳(セキ)
- 鼻炎
- 頭痛
風邪やインフルエンザの症状があらわえたら、7~10日間、使い続けることによって、症状を抑える科学的根拠があります。
炎症を抑える作用
エキナセアは、体内で、炎症を抑える物質を活性化する作用があります。そのため、花粉症などのアレルギーの改善も期待できます。
エキナセアは、「免疫力を高める作用」と「炎症を抑える作用」によって、アレルギーの症状を改善する効果が期待できます。
ヘルペスやカンジダなどの感染症への効果
エキナセアは、「ヘルペスなどのウイルス感染症」「カンジダなどの真菌症」に対する効果が期待できると示されています。
ただし、エキナセアのヘルペスに関する有効性は、初期の研究でのエビデンス(証拠・根拠)は不十分であるともいわれています。
不安感の軽減
エキナセアを、1日に40mgを1週間、連続して摂取することによって、初期の研究では不安感の軽減があることが示唆されています。
ただし、摂取量が少ないと不安感の軽減はしないようです。
運動中の肺活量の改善
エキナセアを1日に8g、28日間、継続して摂取すると、健康な男性の運動中の肺活量が改善されたと、初期の研究で示唆されています。
歯周病への効果
口内パッチを貼って、センテラ、ムラサキバレンギク、およびエルダーベリーを含むマウスリンスを14日間、継続して行うことで、歯周病に長期間かかっていた人が、歯周病の改善がされたという示唆もあります。
その他の期待できる効果
その他にもエキナセアを使うことによって、
- 慢性疲労症候群(CFS)
- 注意欠陥多動症障害(ADHD)
- 尿路感染症
- 湿疹
- 偏頭痛
- ハチ刺され
- 膣内イースト菌感染症の予防
- 肌への塗布で傷および潰瘍の治療の補助
- 肌への塗布による創傷治療
上記の通り、エキナセアは、色々な効果、効能が期待できると言われています。
本当に効果があるのか?
実際に、エキナセアの効果があるのか?と言った点を確認してみました。
効果があると断言はできないが、科学的に効果の可能性が示唆されている
初期の風邪の症状の軽減の可能性が多くの科学的研究によって示唆されています。
ただし、効果がないという科学的研究もあるので、必ず効果があるわけではありません。
※なぜ、効果の科学的研究の違いがあるのか?
エキナセアの初期の風邪への効果については、
といった、研究によって違い、一貫性がないためだと思われます。
効果がないかもしれない
ヘルペスの再発予防
h3>科学的なデータが不十分
ここでは、エキナセアの効果があるのではないか?と言われているが、科学的なデータが不十分である症状を紹介します。
具体的に、エキナセアの効果として科学的データが不十分なのは、
- 尿路感染症(UTI)
- 花粉症
- アレルギー
- 慢性疲労症候群(CFS)
- 偏頭痛
- 湿疹
- インフルエンザ
- ハチ刺され
- 注意欠陥多動症障害(ADHD)
- 不安感の軽減
- 運動中の肺活量
- 歯肉病
上記のような症状については、エキナセアの作用は、思ったほど期待できない可能性があります。
「効果なし」と感じる人の原因とは?
エキナセアは、欧米人にとっては、薬用植物として多くの人が実感している人気のハーブです。
特に、風邪の初期症状に対して、適切な量を使うことで十分に効果が期待できます。
ネガティブな臨床実験もある
ただし、近年の臨床実験で、風邪の症状へのネガティブな結果もでています。
エキナセアの効果が実感できない理由
容量や用法が適切でないとエキナの効果が実感できない場合があります。
エキナセアを含む食品・食材とは?
エキナセアは、「エキナセア」というハーブです。ハーブとして葉や花、茎などを食材として、食事に使うことができます。
この他には、エキナセアを簡単に摂取する方法としては、
- ハーブティー
- お茶(エキナセア茶)
- サプリメント
サプリメントはアメリカで人気
エキナセアのサプリメントは、アメリカでは、サプリメント市場の1割を占めるほどの人気です。
市販製品の購入時の注意点
エキナセアの市販製品は、品質が懸念されています。
市販製品のラベルに、エキナセアを使用していると表示があったとしても、実際には、エキナセアを含んでいない製品などもあります。
この為、信頼できる製造者、販売者からの購入を意識するのが大切です。
効果的な摂取方法
風邪の予防方法として、エキナセアを効果的に摂取する方法を紹介します。
まずは、エキナセアを2週間、継続して飲みます。その後、1週間休みます。
このサイクルを繰り返すと、何ヵ月も継続して摂取するより効果的であるようです。
摂取量の目安
風邪の引き始めに飲む場合は、エキナセアのエキスを1日400~2000mgを3~5回に分けて飲むと良いと言われています。
ただし、エキナセアの場合は、調合の仕方、根や葉など、どの部分を使うかによっても摂取量が変わります。
サプリメントやハーブティー、エキナセア茶を飲む場合は、製品の用法、用量を守りましょう。
副作用は大丈夫か?
短期間の摂取は、安全だと言われています。しかし、長期間、使用し続けた場合の十分なデータはないようです。
ただし、エキナセアが体質など合わない場合には、
- 発熱
- 嘔吐
- 胃痛
- 下痢
- 口の渇き
- のどの痛み
- 味覚異常
- 舌の麻痺
- めまい
- 悪心
- 不眠症
- 頭痛
- 関節痛
- 筋肉痛
また、肌に塗る場合は、
- 発赤
- 湿疹
- かゆみ
妊娠中、授乳中の人
妊娠中の人、授乳中の人の安全性については、十分なデータがないので、安全性を考慮して、摂取は控えた方がいいようです。
もしも、妊娠中、授乳中にエキナセアを摂取したい場合には、医師に相談しましょう。
その他のエキナセアの摂取を避けた方がいい人
エキナセアの摂取を避けた方がいいと言われている人は、
- 多発性硬化症
- 尋常性天疱瘡
- 関節性リウマチ
- 全身性エリテマトーデス
- HIV(エイズウイルス)感染症、
- 自己免疫疾患
- 免疫系疾患
効果が感じられない場合
エキナセアを摂取しているが、効果を感じられない時、または、体調が悪くなり、不調を感じた場合は、医師に相談しましょう。
まとめ
エキナセアは、欧米では、風邪の初期症状の緩和や改善を早めるために利用されている人気があるハーブ、サプリメントです。
その効果も色々と紹介されていますが、実際に、効果が期待できる範囲は、ある程度限られているようです。
基本的に、初期の風邪の症状の緩和などは、効果が期待できるようなので、試してみる価値があると思います。