イチョウ葉エキスって、どんな効果があるのか?
ここでは、イチョウ葉エキスについて
- どのような効果・効能が期待できるのか?
- どのような注意点があるのか?
- 副作用は、何があるのか?
- サプリメントを摂取する場合の注意点とは?
- どれくらいの摂取量がいいのか?
といった点をことをまとめて紹介します。
イチョウ葉エキスが、気になっている人は、ここでまとまった知識を知ることができるので、参考にしてもらえればと思います。
イチョウ葉エキスの特徴とは?
イチョウ葉エキスは、イチョウの葉から有効成分を抽出した、比較的に安全性が高いハーブです。
何千年もの間、医療目的で使われている成分で、今でも多くの臨床試験が行われ、研究が行われています。
日本やアメリカでは、サプリメントとして販売されていますが、ドイツやオーストラリアでは、医薬品扱いになっています。
イチョウの別名として、ギンキョウ、ギンコ、ギンコライド、銀杏などと呼ばれています。
また、イチョウは、一億数千年前の恐竜が生きていたジュラ紀には、色々な亜種が存在しており、地球環境の変化を生き残ったのがイチョウです。
ちなみに、イチョウの葉を乾燥させて抽出して出来るのがイチョウ葉エキスです。
イチョウ葉エキスは、血流を良くするのがポイント
イチョウ葉エキスの一番の特徴は、血流を良くすると言った点です。
血流を良くすることによって、脳、眼、耳、脚などの身体の機能を良くする効果が期待できます。
イチョウ葉エキスの効果・効能とは?
イチョウ葉エキスは、どのような効果、効能が期待できるのでしょうか?
具体的に、イチョウ葉エキスに期待できる効果効能は、
- 血流を良くする
- 脳への作用
- 認知症への作用
- 月経前症候群(PMS)の緩和
- 抗酸化作用・抗ストレス作用
血流を良くする
イチョウ葉エキスは、血流を改善することで、血行不良が原因の不調の緩和や改善、予防が期待できます。
脳の血管はもちろん、末梢血管の血流改善も期待できるので、
- 冷え性
- 肩こり
- 下肢動脈で起こる動脈硬化の血流障害
また、冷え症に悩む女性の場合は、ビタミンEとイチョウ葉エキスを併用することで、より効果が期待できます。
脳・記憶力への作用
血流を良くすることによって、脳の機能を向上させて、神経伝達物質の働きをよくします。
脳の働きが良くなることで、抗うつ気分、うつ病にも有効だと考えられています。
実際に、健常者に対して、イチョウ葉エキスを与えることで、記憶力の改善作用を調べた研究がされていますが、短期記憶反応の時間の改善が示されています。
認知症への作用
イチョウ葉エキスの効果で、血流をよくすることで、脳の神経伝達物質の働きがよくなることで、認知症の改善が期待できるようです。
具体的に期待できる認知症としては、
- アルツハイマー型の認知症
- 脳血管障害による認知症
抗酸化作用・抗ストレス作用
イチョウ葉エキスに含まれる有効成分は、ポリフェノールの一種であるフラボノイドとギンコライドがあると言われています。
フラボノイドとギンコライドは、抗酸化作用があるとされ、体内の酸化を抑制する効果が期待できます。
また、動物実験においては、抗酸化作用以外にも、抗不安作用、抗ストレス作用なども確認されているようです。
フラボノイドとは?
フラボノイドは、ポリフェノールの一種で、植物に含まれる色素、辛味、苦味の成分で、強い抗酸化作用をもっています。
ギンコライドとは?
ギンコライドとは、イチョウ葉エキスの特有の解離の成分で、血流改善や抗酸化作用があります。
その他の期待できる効果
上記以外にも、イチョウ葉エキスには、色々な作用、効果が期待できると言われています。
具体的には、
- ぜんそく
- アレルギー
- 視力の衰え
- 月経前症候群(PMS)
- 更年期障害
- 緑内障
- 加齢が原因の難聴
- 血圧が高い
- 心臓の病
- まめい
- 耳鳴り
イチョウ葉エキスが「効果なし」になる可能性とは?
イチョウ葉エキスを利用する場合には、色々な症状に効果や作用が期待できます。
しかし、実際には、「効果なし」となる可能性もあります。具体的に、どのような症状については、
- 効かないかもしれない
- 効かない
- 科学的なデータが不十分
効かないかもしれない
- 高血圧症
- 硬化性多発症
- 季節的感情障害
- 加齢による記憶障害
- 耳鳴り
- 高山病の予防
効かない
- 心身症
- 高齢者の心臓発作のリスクは低下しない
- 胸痛のリスクは低下しない
- 脳卒中のリスクは低下しない
科学的データが不十分
- 加齢による黄班変性
- 注意欠陥多動性障害
- 血栓
- 心疾患
- 脳卒中
- 高コレステロール
- アテローム性動脈硬化
- 結腸がんの進行
- 直腸がんの進行
- 聴力低下
摂取量・摂取方法
イチョウ葉エキスの摂取量は、どれくらいがいいのでしょうか?
基本的には、1日あたり120~240mgを2回~3回に分けて飲むと良いようです。
認知症
1日120~240mgを2~3回に分けて摂取する。
健康な青年の認知機能の改善
1日120~600mgを摂取する。
めまい、耳鳴り
1日120~160mgを2~3回に分けて摂取する。
高山病
1日80mgを1日2回に分けて摂取する。
月経前症候群の予防
1日80mgを1日2回に分けて飲む。飲む期間は、月経周期の16日前から飲み始めて、次の周期の5日前まで飲み続けます。
上記の通り、症状によって、イチョウ葉エキスの摂取量、飲み方については、違いがあるようです。
効果的な期間
イチョウ葉エキスは、日本では薬ではなく、食品なので即効性はありません。
そのため、6~8週間程度、継続して飲み、効果があるのかを判断する必要があるようです。
安全性
イチョウ葉エキスは、イチョウの葉を乾燥して成分を抽出したものは安全に摂取できます。
生の葉は摂取しないように注意する必要があります。
副作用
イチョウ葉エキスは、過剰に飲み過ぎずに、適度な用法、用量を守っていれば、安全でると言われています。
ただし、体質によっては、副作用を起こすこともあります。
具体的なイチョウ葉エキスの副作用としては、
- 頭痛
- 腹痛
- 便秘
- 胸やけ
- めまい
- 動悸
- 不整脈
- アレルギー性皮膚炎
- 発疹
摂取時の注意点
イチョウ葉エキスを摂取する時の注意点を紹介します。
特に、イチョウ葉エキスは、血流を良くするので、
- 血液が固まりにくくなり
- アザができやすくなる
- 出血しやすくなる
そのため、手術をする予定がある人、出血しやすい人と言うのは、イチョウ葉エキスを使用しないほうが良いようです。
どうしても使用したい場合は、医師に相談しましょう。
ドイツのイチョウ葉の医薬品
イチョウ葉エキスは、ドイツでは医薬品として販売されています。
ドイツでは、医薬品をつくるときには、フラボノイドやテンペン類の含有量を一定にすることで、アレルギーの原因となるギンコール酸を一定量以下にして、品質の管理が行われています。
医薬品との併用の注意点
イチョウ葉エキスのサプリメントなど健康食品を摂取する場合は、医薬品との併用は注意する必要があります。
基本的に注意する必要がある医薬品としては、
- 血液が固まりにくくする医薬品
- てんかん発作を起こす可能性を高まる医薬品
- 発作を起こす可能性がある医薬品
- 抗てんかん薬
- 肝臓で代謝されやすい医薬品
- 抗うつ薬
- 糖尿病
- 抗血栓薬
もしも、イチョウ葉エキスと上記に関連する薬を併用して飲みたい場合は、医師や薬剤師へ相談して決める必要があります。
ハーブ、サプリメント、健康食品との併用
イチョウ葉エキスは、今のところ、ハーブやサプリメント、健康食品などとの併用で問題になるケースは見受けられません。
食品として摂取する場合の注意点
イチョウの種は、銀杏として、健康に良いと言われていますが、生の種には毒性があります。
生の種は、けいれんを引き起こし、死にいたる可能性があるので注意が必要です。
また、焼いた種は、1日に10粒以上摂取すると、
- 呼吸困難
- 意識消失
- 弱脈(虚脈)
- 痙攣(けいれん)
- ショックを引き起こす
焼いた種は、食べ過ぎないようにしましょう。
サプリメントを摂取する時の注意点
イチョウ葉エキスのサプリメントは、日本では、モノによって品質にばらつきがあります。
サプリメントを購入する場合には、
- フラボノイド配糖体:22~27%
- テンペル類:5~7%
アレルギー物質のギンコール酸が除去されて、5pp未満のものを選ぶといいようです。参考にしてください。
まとめ
イチョウ葉エキスは、海外では医薬品として使われるぐらい健康への効果が期待できる栄養成分です。
基本的には、血流を良くすることで、体や脳など、様々な症状の改善が期待できると言われています。
ただし、生で食べたり、種を食べ過ぎると体に不調を起こす可能性があるので注意が必要です。
より健康でいたい場合には、イチョウ葉エキスをサプリメントなどでとると良いと思います。