アカメガシワって、どんな効果、効能があるのでしょうか?
アカメガシワは、健康食品としてお茶やサプリメント、そして、生薬、医薬品などにも使われている健康効果が期待できる栄養成分です。
実際に、アカメガシワの栄養成分の効果効能としては、
- 胃腸の調子が気になる人の整腸作用
- 過剰性腸症候群による便通異常の改善作用
- 便秘で悩んでいる人
- 胃潰瘍を予防したい人
上記のとおり、アカメガシワは、胃腸や便通などの状態を整えるといった効果が期待できるようです。
「アカメガシワは、どんな効果効能が期待できるのか?」
アカメガシワは、胃、大腸、小腸などの胃腸、便通の状態を整えたい人が使うといいです。
医薬品としても使われる成分
アカメガシワは、医薬品として胃薬の成分としても知られており、古くは45年以上前から使われているそうです。
そして、アカメガシワの樹皮は、日本薬局方に収載されている樹木です。
※日本薬局方とは?
日本薬局方は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第41条により、医薬品の性状及び品質の適正を図るため、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて定めた医薬品の規格基準書です。厚生労働省の「日本薬局方」のホームページ
健康食品など食品としての使用も可能
厚生労働省が、2001年(平成13年)に行われた、食薬区分制度の改正によって、アカメガシワの樹皮が食品として利用できるようになりました。
この為、食品に分類される健康食品、サプリメントなどでも利用可能になりました。
樹皮が生薬として使われる
アカメガシワは、樹皮の部分が、苦味健胃薬の生薬として使われます。
この樹皮の部分に、ベルゲニンという有効成分が含まれています。
この樹皮を乾燥して、エキスを抽出したものは、胃腸機能調整剤、ストレス胃腸病治療剤など、胃腸に良い効果が期待できるので医薬品としての使用が許可されているようです。
漢方として使われるのか?
アカメガシワの樹皮を使っているので、漢方としても使われているかと思いましたが、通常、漢方の処方としては使われていないようです。
どんな効能が期待できるのか?
ここでは、アカメガシワが、どんな効能が期待できるかを紹介します。
アカメガシワの期待できる効果としては、
- 胃腸の調子を整える
- 便通を改善する
- 胃炎や胃潰瘍などの病気を予防する
- 抗酸化作用
さらに詳しい内容については、下記で個別に紹介します。
胃腸の調子を整える
アカメガシワの樹皮には、優れた整腸作用があります。
その整腸作用によって、
- 胃腸の調子を整える
- 腸内環境を整える効果
その効果がある理由は、アカメガシワの樹皮に含まれるベルゲニンが、腸内の筋肉に直接作用することによって、腸内のぜん動運動を正常に近づける作用があります。
また、胃腸が過度に緊張するのを抑えて、胃粘膜を保護することでも、整腸作用、腸内環境が整いやすくなります。
便通を改善する
アカメガシワの樹皮に含まれるベルゲニンは、ぜん動運動を整えることで、便通を改善する効能が期待できます。
便通を改善することで、
- 便秘の改善作用
- 下痢の改善作用
便秘の人、下痢になりやすい人、または、便秘と下痢を交互になる人についても、排便回数であったり、排泄量を整える作用が期待できます。
また、便秘や下痢までの症状になっていなくても、軟便や便秘気味の人の便通異常を整える作用も期待できます。
胃炎や胃潰瘍などの病気を予防する
アカメガシワの樹皮から抽出されるベルゲニンは、緊張を抑え胃粘膜を保護、抵抗力を高めることで胃炎や胃潰瘍などの病気から胃腸を守る予防効果が期待できます。
具体的に期待できる症状としては、
- 胃酸過多、胃炎の予防
- 過剰性腸症候群による便通異常の改善作用
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃腸疾患の予防
- 腹痛の軽減
アカメガシワに含まれるベルゲニンやタンニン、フラボノイドによって、胃腸の過度の緊張を抑えることで、胃の炎症をおさめ、胃粘膜を保護することで、胃潰瘍や胃炎などを予防する効果が期待できます。
また、炎症や腫瘍がないに大腸などの異常による腹痛である過敏性腸症候群についても有効であるとして注目されています。
抗酸化作用
アカメガシワの樹皮に含まれるベルゲニンは、ポリフェノールの一種のタンニン類なので、抗酸化作用が期待できます。
アカメガシワ葉が豊富なポリフェノールを含有し, 既存素材を上回る高い抗酸化機能性を有する食品素材であることが確認でき、有効な生理調節機能を示唆するデータが得られた。アカメガシワ葉の抗酸化活性及び活性成分の解析とヒト効果試験(田畑光正さん)
さらに、アカメガシワの葉については、上記の調査によって、高い抗酸化作用があることが分かっています。
アカメガシワの医薬品の臨床研究
アカメガシワの樹皮を乾燥させて抽出したエキスの医薬品で、ヒト臨床研究を行ったところ、
- 便秘
- 下痢
- 粘液便
- 腹痛
- ガス症状
- 食欲不審
※臨床研究の参考文献:サプリメント事典【PR】
アカメガシワの健康食品の臨床研究
アカメガシワは、2001年の厚生労働省が行った食薬区分制度の改正によって、食品としての利用が許可されたので、健康食品にも使われています。
健康食品にアカメガシワを使った臨床研究では、便秘の症状がある19名に、アカメガシワの樹皮エキスを400mg、ラクチトール3g、難消化性デキストリン5gを含有する飲料(DHC赤芽柏)を1日1本、2週間使ったところ、整腸作用や便秘の改善作用があったそうです。
※臨床研究の参考文献:サプリメント事典 【PR】
摂取方法
アカメガシワを摂取する場合は、一般的に、短期間では効果が期待できないので、継続して利用する必要があります。
特に、サプリメントやお茶など、健康食品の場合は、食品なので、短期間で効果を実感することは、基本的にできないので、長期の摂取が大切です。
ただし、医薬品としてのアカメガシワは、医師や薬剤師と相談して利用する必要があります。
注意点・副作用は?
アカメガシワは、サプリメントやお茶で摂取する場合は、食品なので、過度な摂取方法をせずに、決められた用法、用量をまもれば、安全性は高いと考えられます。
医薬品の場合は、医師や薬剤師と相談しましょう。
アカメガシワの基本情報
アカメガシワは、漢字では「赤芽柏」や「赤芽槲」と書きます。
また、アカメガシワの特徴としては、
- 葉の色は、新芽の時は、紅赤色
- 葉っぱが柏のように大きい
このようなアカメガシワが「新芽が赤い」「葉が柏(かしわ)のように大きい」ということで、「赤芽柏(アカメガシワ)」と命名されました。
また、柏(かしわ)の葉と同じように、ご飯を載せるのに使かわれたことで、別名として、「五菜葉(ゴサイバ)」、「菜盛葉(サイモリバ)」などとも呼ばれています。
属性はどうか?
アカメガシワは、トウダイグサ科のアカメガシワ属に属している落葉高木です。
どのような木なのか?
アカメガシワは、5m~10m程度に成長する樹高の落葉高木です。
荒れ地であっても、真っ先に生息できるほど、強い木で、成長も早いです。
この為、人里近くにも、育ちやすいので、ご飯を載せるのにも使われやすいようです。
花と果実の時期は?
花が咲くのは、6月~7月です。
9月上旬には、軟らかい針がついた果実が熟し、裂開すると紫黒色に光沢した種子が出てきます。
特に、種子は、高温になると発芽しやすくなる特徴があるので、森林火災などで、森林が破壊されると急に繁殖する特徴もあります。
生息地域は?
アカメガシワは、日本国内では、秋田県より南の本州、九州、四国、沖縄で生息しています。また、日本以外の海外では、台湾、中国、朝鮮半島、南西諸島などでも生息しています。
元々は、熱帯系の植物でしたが、落葉性を身につけたことで、温帯地域でも生息できるようになりました。
基本的に、山野でも自生しますが、日本では、二次林に多く生息しています。
どのような場所に生えるのか?
アカメガシワは、河原や海岸の堤防、伐採跡地など、日当たりが良い所を好んで生息します。埋立地などでも良く見ることができます。
特に、皮をはいだとしても新しい芽が根元からできるほどの生命力が強いのも特徴です。
また、成長も速いので、サプリメントやお茶などの健康食品、医薬品などにも使われても資源としてのアカメガシワがなくなる心配はないと言われています。
葉っぱの色の成長が特徴
アカメガシワは、春先に新芽、稚葉には、赤色の毛が密生し赤く見えますが、成長すると緑色になります。
これは、赤い部分は、毛であるので、成長と共に毛が落ちることで、地の緑色が表面にでてきます。
アカメガシワの葉の根元には、蜜腺があり、アリなどの虫が蜜を吸いに集まっていることもあります。
まとめ
アカメガシワは、お茶やサプリメントなどの健康食品から医薬品の成分にも使われる健康効果が期待できる成分です。
特にアカメガシワの樹皮は、医薬品などの成分にもなっていますが、葉の部分も抗酸化力が強いとも言われています。
期待できる、効果効能としては、基本的に胃腸の状態を整え、保護します。また、胃炎や胃潰瘍などの病気を予防すると言われています。
ただし、効果を実感するためには、短期間での実感は難しく、長期間にわたり、使い続ける必要があるようです。