サリチル酸マクロゴールピーリングとは、どのような特徴があり、どのような症状に効果があるのか?注意点や副作用はあるのか?と言った点を紹介します。
色々な種類があるピーリングですが、その中でも美容皮膚科やクリニックで行われるケミカルピーリングのグリコール酸ピーリングと並んで人気なのがサリチル酸マクロゴールピーリングです。
サリチル酸マクロゴールピーリングを美容皮膚科やクリニックで受けようか?と検討している人に、サリチル酸マクロゴールピーリングが、どのような特徴や効果、注意点、副作用があるのか?まとめて紹介しますので、参考になればと思います。
サリチル酸マクロゴールピーリングとは?
サリチル酸マクロゴールピーリングは、ケミカルピーリングの一種です。グリコール酸ピーリンングと並んで美容皮膚科でも人気のピーリング方法です。
サリチル酸マクロゴールピーリングは、サリチル酸ピーリング(BHA)で使われていたピーリング剤をマクロゴールという基材になる成分に溶かしてできたピーリング剤です。
元々、サリチル酸ピーリングというピーリング剤がありました。サリチル酸は、ピーリング効果が期待できるのですが、皮膚への浸透性が強すぎて、ピーリング剤が血管にまで浸透してしまいます。その結果、血液中にピーリング剤が溶け込んで気分が悪くなる、赤み、痛み、炎症などの副作用に苦しむ人がいました。
このサリチル酸ピーリングの欠点である副作用の強さを抑えることができ、ピーリング効果がシッカリと期待できるのがサリチル酸マクロゴールピーリングです。
どのような特徴があるのか?
サリチル酸マクロゴールピーリングの特徴としては、下記のような点があります。
- ピーリング効果が高い
- 副作用が少ない
- 痛みが少ない
このように、サリチル酸マクロゴールピーリングは、ピーリング効果があるのに、副作用が少なく、ケミカルピーリングの特有のピリピリとした痛み、赤み、炎症などが起こる可能性が他のケミカルピーリングより少ないのが特徴です。
この為、従来のサリチル酸ピーリングと比べると、かなり安心して利用することができるピーリング剤です。
なぜ、サリチル酸マクロゴールピーリングは副作用が少ないのか?
サリチル酸マクロゴールピーリングの基材として使われているマクロゴールは、酸性のピーリング剤が、皮膚の奥深くに浸透するのを防ぐ効果があります。
この為、酸が皮膚の表面である角質層でのみ反応するので、ケミカルピーリングに多い、皮膚への強い刺激が少なく、赤みや痛みなどの肌トラブルなどの副作用が起こりにくい特徴があります。
ただし、サリチル酸マクロゴールピーリングの濃度が濃すぎる場合など、場合によっては副作用は出ることはあります。
サリチル酸マクロゴールピーリングの効果
サリチル酸マクロゴールピーリングは、色々な肌トラブルに効果が期待できます。ここでは、どのようなお肌の悩みに効果が期待できるのかを紹介します。
具体的に効果が期待できる症状とは?
具体的な効果が期待できると言われている肌の症状としては下記のようなモノが有名です。
- ニキビ
- ニキビ跡
- シミ・色素沈着
- 毛穴の開き
- 肌の若返り
それぞれの肌の症状について、サリチル酸マクロゴールピーリングが、どのように効果があるのか下記で詳しく紹介します。
ニキビ
ニキビが出来る原因は、紫外線などの影響によって、お肌のターンオーバーが遅れることによって、皮膚の表面が分厚くなっているケースがあります。皮膚の表面が分厚くなると肌が硬くなり、毛穴が塞がりやすくなります。毛穴が塞がることで、毛穴内部で雑菌が繁殖してニキビが出来やすくなります。
この為、サリチル酸マクロゴールピーリングを行い、皮膚の表面を溶かして、お肌のターンオーバーを正常に戻すことによって、毛穴が塞がるのを予防することで、ニキビになるのを防ぐ効果が期待できます。
ニキビ跡
サリチル酸マクロゴールピーリングでは、皮膚の表面を酸性の薬剤で溶かします。この為、凹凸があるニキビ跡でも何度か施術を受けると、出っ張っている皮膚が溶けてなくなり、凹凸が改善される効果が期待できます。
シミ・色素沈着
サリチル酸マクロゴールピーリングを繰り返し行うことで、お肌のターンオーバーを促進させることが出来ます。お肌のターンオーバーを促進することで、既にできた色素沈着などのシミやくすみを垢として排出することで改善する効果が期待できます。
このように、お肌のターンオーバーを促進させる事によって、シミやくすみなどの色素沈着を取り除いて、美白効果もあると言われています。
毛穴の開き
毛穴の開きに悩んでいる人は、サリチル酸マクロゴールピーリングを行うことで、毛穴の奥の汚れを溶かしだす事によって、開いた毛穴を引き締める効果が期待できます。
また、皮膚の表面の古い角質層も溶かすことで、肌のキメが細かく改善されるので、毛穴が目立たなくなるとも言われています。
肌の若返り
サリチル酸マクロゴールピーリングを定期的に行うことによって、お肌のターンオーバーを促進することが出来ます。お肌のターンオーバーが促進されると、肌の潤いやハリを保っている肌内部のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を増やす効果がアップするので、お肌の潤いやハリ、たるみの改善など、肌の若返りが期待できます。
施術回数が少ないのも特徴
サリチル酸マクロゴールピーリングは、他のピーリングと比べると1回の費用が少し高いケースが多いです。しかし、サリチル酸マクロゴールピーリングを行う頻度は、他のピーリングよりも使用頻度が少なくて済みます。
具体的には、同じケミカルピーリングのグリコール酸などのピーリングは、2週間に1度や月に2回程度の頻度で施術を行う必要があるのに対して、サリチル酸マクロゴールピーリングは、月に1回の施術で良いので、美容皮膚科やクリニックに行く回数が少なくて済みます。
施術回数が少なくても、得られる効果がシッカリとあります。効果がシッカリとあるので、施術回数が少なくて済むとも言えると思います。その為、忙しい人でも取り入れやすいピーリング手法です。
サリチル酸マクロゴールピーリングの注意点
サリチル酸マクロゴールピーリングは、比較的に副作用が起こりにくい安心して利用できるピーリングと言われています。
とは言っても、美容皮膚科やクリニックと言った病院の医師しか施術が出来ないモノなので、それなりのリスクもあります。もしも、サリチル酸マクロゴールピーリングの刺激が強すぎた場合には、水ぶくれが出来たり、腫れたりすることで、色素沈着によるシミが出来るケースもあると言われています。
また、ピーリング後に、人によっては好転反応として、一時的にニキビが出来る場合があります。その他にも、施術した場所がカサブタやデキモノが出来る場合もあるようです。このような場合は、施術を受けた医師への相談をして対応をする必要があります。
これは、それぞれの人の肌の体質や選んだ美容皮膚科の医師の経験やスキルによっても変わってきます。もしも、サリチル酸マクロゴールピーリングを利用する場合には、施術実績がシッカリとある美容皮膚科を選ぶのが大切です。
ピーリング後の注意点・やってはいけない事
サリチル酸マクロゴールピーリングを行った後は、肌が薄くなっているので肌のバリア機能が低下しています。
この為、ピーリングの施術を行った後は、紫外線の影響をいつも以上に受けやすくなっているので、日焼け止め、UVケアは、いつも以上にシッカリと行う必要があります。
さらに、お肌のバリア機能が低下する事によって、皮膚が乾燥しやすくなっているので、十分な保湿を行う必要もあります。
このような注意点については、美容皮膚科と言った病院で施術を行うことで、医師にシッカリと相談して取り組む必要があります。もしも、何かあった場合には、医師の指示のもと安心して対応してもらえる経験豊富な専門医がいる病院を選択するのが大切になります。
まとめ
サリチル酸マクロゴールピーリングを利用する場合には、他のピーリングよりは、副作用が起きにくいと言われていますが、絶対に安全という訳ではないので、経験豊富で十分な施術回数がある経験豊富な美容皮膚科を選び、安心して信頼できる専門医を見つけるのが大切です。
とはいえ、サリチル酸マクロゴールピーリングは、他のケミカルピーリングよりは、安心して利用でき、効果も期待できるといった特徴があります。