ビタミンC誘導体の化粧水や美容液が顔のシワ取りには効果的です。ここでは、ビタミンC誘導体が、どのようにして、顔のシワ取りに効果があるのかを紹介します。
また、ビタミンC誘導体の種類や選び方のポイント、もしも、ビタミンC誘導体が肌に合わない場合はどうすればいいのか?と言った点についても解説しています。
ビタミンC誘導体とは?
ビタミンCは、そのままの状態では、肌に吸収されにくいので、肌に浸透しやすく改良したのが「ビタミンC誘導体」です。ビタミンC誘導体は、別名で、「L-アスコルビル酸」とも言われています。
ビタミンC誘導体は、美白化粧品、ニキビケア、シミ対策、毛穴ケアなど、様々な化粧品に使われています。そんなビタミンC誘導体ですが、深いしわを改善して消す為にも有効的な成分です。
ビタミンC誘導体の効果とは?
ビタミンC誘導体が、どのような効果があるのか紹介します。
顔のシワ取り効果があるビタミンC誘導体
顔に出来た深いしわは、保湿をしても消すことが出来ません。保湿で消せるシワは、ちりめんジワや目元のシワなどの浅い小じわのみです。
ほうれい線や頬のたるみシワのゴルゴ線、額の横しわ、眉間の縦シワ、口角下のたるみシワのマリオネットラインと言った深く刻まれたシワは、真皮ジワと言って、皮膚の奥まで到達しているので保湿では消えません。
これらの深いしわは、肌の奥の真皮という部分が原因なので、真皮にアプローチするスキンケアが必要です。
真皮ジワ・深いしわが出来る原因とは?
真皮ジワと言われる深いしわが出来る原因は、肌内部にあるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸と言った、ハリや潤いを維持する為の成分が減少したり、変性している為です。
コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンが減少や変性すると、肌内部でハリや潤いを保つことが出来なくなり、顔がたるんできます。その結果、顔のシワとして現れます。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少、変性する原因は、これらの成分を作っている線維芽細胞という細胞の老化が原因です。人間は、加齢とともに線維芽細胞の働きが衰えると、顔のシワやタルミと言った症状が現れ、真皮ジワと言われる深いしわが出来ます。
ビタミンC誘導体が線維芽細胞を活性化する
ビタミンC誘導体を補うことで、肌細胞の線維芽細胞が活性化します。線維芽細胞の活性化によって、肌内部のコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンの生成が活発に行われて肌のハリや潤いが増します。その結果、深い真皮ジワが消えるという訳です。
このように、ビタミンC誘導体は、顔のシワ取り効果が期待できる成分としても有効です。
この為、真皮ジワなどの深いしわが出来ている人は、ビタミンC誘導体が配合されている化粧品を使うのがオススメです。
顔のシワ取り以外のビタミンC誘導体の効果
ビタミンC誘導体は、線維芽細胞を活性化して、顔のシワ取りに効果があるだけではありません。
肌の老化の原因である活性酸素を押させる抗酸化作用、皮脂の分泌をコントロールする皮脂抑制作用、シミの原因となるメラニンを還元する美白効果など、美肌のために様々な効果が期待できます。
ビタミンC誘導体の種類
ビタミンC誘導体の種類には、
- 水溶性ビタミンC誘導体
- 脂溶性ビタミンC誘導体
- 新型ビタミンC誘導体
といった3つの種類があります。
同じビタミンC誘導体でも、それぞれの効果や特徴には違いがあります。
水溶性ビタミンC誘導体の効果の特徴とデメリット
水溶性のビタミンC誘導体は、化粧水や水溶性の美容液、ローションなどに配合されています。
その特徴的な効果としては、浸透力が強いので即効性が高い点です。スグに効果を期待したい人には、水溶性ビタミンC誘導体がオススメです。
ただし、デメリットもあります。それは、皮脂を抑える効果がある為、肌が乾燥しやすくなる点です。敏感肌や乾燥肌の人が使うのは難しいです。また、敏感肌の人の場合は、ピリピリとした刺激を感じるケースもあります。
この為、水溶性のモノを利用した場合には、保湿もシッカリと行う必要があります。
水溶性ビタミンC誘導体の種類
水溶性ビタミンC誘導体には、いくつか種類があります。
具体的には、
- リン酸アスコルビルナトリウム
- リン酸アスコルビルマグネシウム
- アスコルビル酸グルコシド
と言ったような種類です。
この中で特に使いやすいビタミンC誘導体は、「リン酸アスコルビルマグネシウム」です。リン酸アスコルビルマグネシウムは、ビタミンC誘導体特有のピリピリ感が少なく、効果が期待できます。
脂溶性ビタミンC誘導体の効果と特徴
脂溶性ビタミンC誘導体は、水溶性と比べると即効性はありませんが、高濃度で持続力があります。また、保湿効果もあります。
皮膚の表面の角質層は、元々、水を弾く性質があります。その為、水溶性のビタミンC誘導体は、どうしても肌に弾かれやすい性質があります。これに比べて、脂溶性のビタミンC誘導体は、水溶性と比べると肌の奥まで浸透する効果が高いと言われています。
脂溶性ビタミンC誘導体は、どんな人に合っているのか?
脂溶性のビタミンC誘導体は、吸収されるまでに時間がかかるので、美白効果やコラーゲンの生成効果を狙う人にはオススメです。
脂溶性ビタミンC誘導体の種類
脂溶性のビタミンC誘導体の種類は、
- テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VICP)
- パルミチン酸アスコルビル
の2種類があります。
新型・進化型のビタミンC誘導体の特徴と効果
新型、進化型のビタミンC誘導体というのは、水溶性と脂溶性の両方の特徴を併せ持つ事で、従来のモノと比べると100倍、200倍もの浸透力があるのが特徴です。
新型のビタミンC誘導体は、それぞれの化粧品メーカーにより、効果効能の特徴には違いがあると思いますが、基本的に、従来のモノと比べると100倍以上の浸透力がある点が共通している特徴です。
この為、従来型の水溶性や脂溶性のビタミンC誘導体で、効果がなかった、肌に合わなかったという人でも、新たに試してみる価値があります。
ビタミンC誘導体の選び方のポイント
ビタミンC誘導体は、水溶性、脂溶性、新型(進化型)がありますが、基本的に新型の新しいタイプが浸透性が良いのでオススメです。
水溶性のモノを利用する場合には、水溶性と言うことで、水に配合した方が安定しやすいので、化粧水や水溶性の美容液、ローションに配合されているモノを選びます。
脂溶性のモノの場合は、脂溶性と言う事でクリームなどに配合されている事が多いようです。
さらに効果的に使う方法
水溶性のビタミンC誘導体の場合には、化粧水として顔全体に使うのがポイントです。さらに、イオン導入が出来る美顔器を使うことで、20倍程度の浸透力が期待できると言われています。
この為、なかなかシワが消えない場合には、週に1度か2度程度、イオン導入も行うことで、より顔のシワ取り効果、美白効果、皮脂抑制効果が期待できます。
ビタミンC誘導体が肌に合わない場合は?
ビタミンC誘導体が肌に合わない人もいます。肌につけることで、どうしても肌が乾燥しやすくなったり、ヒリヒリと刺激が気になるケースもあります。
このようにビタミンC誘導体が肌に合わない場合には、ナイアシン(ビタミンB3)やレチノール(ビタミンA)と言った他の成分が入った化粧水や美容液を試すと良いです。
まとめ
真皮シワと言われる、深いしわを消したい場合には、肌内部のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の量を増やすして、内側から肌のハリや潤いを取り戻すのがポイントです。
その為に、顔のシワ取りを行う為には、ビタミンC誘導体の効果が期待できる化粧水や美容液を使うのがオススメです。